私に声をかけないで。 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

私に声をかけないで。

  • 2006.03.27
街で知っている人に声をかけられるというのは、大抵の場合嬉しいものです。

でも・・・・・

生ハムで悪戦苦闘している私を見たら、お願いです。
知らん振りして下さい。
見なかったことにして下さい。
声をかけるのを待って下さい。
少しの間だけ・・・そっとしておいて下さい。


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サンドイッチを食べ歩きながらのランチ。
細長いバゲットに、バター、チーズ、野菜、ハム、チキン、タマゴ、生ハム・・・などが2.、3種類はさんであるこちらのサンドイッチ。
お昼時になると、フランス人が冬はオーバーのすそをひるがえしながら、夏はスカートのすそをひるがえしながら、またはパンタロンの足取りも颯爽と、好みのサンドイッチを片手に街を歩く姿があちこちに見られるはずです。
その姿も様になり、かっこいい~!
・・・はずなのに・・・
皆様、生ハムには要注意。

噛んだはずのサンドイッチ、パンは噛み切れたのに、中の生ハムが噛み切れなくて、ずいずいっとサンドイッチから引きずられて出てきてしまいます。
あらこんなはずでは。あのねぇ、君、パンの中に入っててくれる?サンドイッチなんだから、ここで生ハム一枚食べてしまっては、あとはバターだけになってしまうのよ。一口づつ食べたいんだから、よろしくね。
それに、一枚ここでダラリと咥えていたら生ハムを掠め取ってきた犬みたいじゃないの。
なんとか出てこないように噛み切ろうとして、歯に力を入れてみたり、手でパンと生ハムを押さえてみたり・・・それでも、生ハムはしなやかで強靭な肢体に物を言わせて、歯のわずかな隙間から逃れて繋がったところから、ズリズリとパンの間をすべり出てくる。優雅にウインドウショッピングしたくてサンドイッチにしたのに、こうなるともう、いかに一口で噛み切ることに成功するかに全神経を集中させなくてはならず。苦労していると周りの人にわかられたくないという見栄もあるし。(いやもう十分わかっちゃってるだろうけど。)
パンを口から切り離すまでは予断を許されない状態が、ひとくちひとくち、バゲット一本分続くのですから。・・・・・あぁ疲れた。

生ハムは食べ歩きには向いていません、とか、生ハムはデートには向きません、とか、
そういう張り紙はパン屋さんには張ってなかったんだもの。うっかりしちゃったわ。
おとなしく、ハムのサンドイッチにしておけばよかった。

でも、ハムのサンドイッチより生ハムのサンドイッチの方が断然スキ。
皆さま、街で私を見かけたら・・・
サンドイッチと格闘している動物的な私をみたら・・・
どうか、見なかったことにして、そっとしておいて下さい。

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