なつかしい味 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

なつかしい味

  • 2005.04.20
何年か前に町の異国食料品店で買って試してみたのですが、その時は大失敗でした。
見かけはソレを装っていたものの、中身はただのジャガイモだったのです。
それにもめげず、はるばるパリに出かけた折に中華スーパーで買いました。今度は間違いなし、と思ったのもつかの間の喜び、口に入れるとガリガリの水イモでした。
紛らわしいわね、まったく!とガッカリなどという言葉では言い足りないくらい、ガッカリし怒りも覚えました。
なぜあそこまでの感情を抱いたのか、自分でもよくわかりません。
そんなに好きだったのでしょうか。。。実はきっとそうだったんですね。
それで懲りてしまって、何年もご無沙汰していたのです。


それがひょんことで、oeufさんのところのご主人が私の眠っていたハートにを点けてしまったのです。
もう一度、試してみよう!
私は生鮮食品スーパーに駆け出しました。はぁはぁぜいぜい。。。(うそです)

そして、ようやっと手に入れることが出来ました。
patatedouce.jpg

ホッカホカの焼きイモ~♪

今度は見かけ倒しではありませんでした。
なかなかイイ線いっているサツマイモです。いいゾ~。
でもやっぱりちょっと水っぽい。
ホコホコの金時イモという感じではありません。
それでオーブンで焼いた後ピューレにして、ブーダンやお肉の付合せにしたらおいしいかな?と思っているところです。

焼きイモの味って、ただ甘いとかネットリしているとか、そういうことで美味しいんではないんですね。
フランス人に初めてご馳走すると、サツマイモの持っている味だけを賞味することになりますが、その背景は味わえません。
寒い冬に買いに出た時の空気の皮膚感覚とか、
夜の暗い空の色とか、
焼き芋屋サンの売り声とか、
新聞紙の包み紙の感触とか、
母と一緒にストーブの上に置いた時の子供らしい思い出とか、
そういう味も一緒に食べているんですね。

紛らわしいサツマイモを食べてガッカリしたり腹が立ったりしたのは、そういう五感も全部一辺に裏切られたからだったのかもしれません。


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