レベイヨン - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

レベイヨン

  • 2006.01.02
Bonne Année!!

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皆さまにとって、幸多い2006年でありますように!
今年の抱負はもう決めましたか?
私は今年はいろいろありすぎて欲張りすぎるくらいなので、つい先ほど全部紙に書き出してみました。一年後にそれを読んでどう思うでしょうか?楽しみです。

さて、日本では大晦日からお正月と言えば、基本的に家族行事ですが、こちらはクリスマスが家族行事、31日の夜は友人たちと過ごすものとなっています。
おしゃれをして普段食べないご馳走を食べて、0時の時報とともに、友人達とビズをしあって新年を祝います。この晩餐をレベイヨン(réveillon)と言うのです。
レストランは予約でいっぱいになるわけですが、私たちのように自宅でやる人も多いのです。

先日ラジオでやっていたアンケートでは、実は90パーセントのフランス人が、このレベイヨンにストレスを感じている、ということでした。
というのも、これがピシッと決まってこそ1年の良い締めくくりになる…という世間の価値観がある種重荷でもあるということです。
クリスマスという一大イベントの後、この時期疲れていて本音としてはレベイヨンをやりたくないけれども、やらないと寂しいやつだと思われたり、1年がしくじってしまったような気になる、という葛藤があったり、誰とどんな風な晩餐をするかというのが成否にかかっているのになかなかいい相手が見つからなかったり…という意識があるようです。

私たちといえば、夫はそういう行事には全くと言っていいほど「義務」を感じないどころか、本当は夜9時に就寝できるのが一番嬉しくて、幸せな年明けを迎えられる人なので、疲れていれば夫婦二人だけで静かにやるのもいいし、タイミングが合えば友だちとわいわいするのもいいし、と毎年フレキシブルに過ごしてきました。
ただし去年は忘れもしない・・・悲惨な大晦日でしたので、今年は夫婦仲良く円満に過ごせたのがとっても幸せだと感じました。
一年でこんなにも状態が変わる、という「諸行無常」をしみじみ(良い意味で)実感しました。もし今が最低の状態の方、来年の今頃は、がらりと良くなった環境にいるかもしれません。希望を失わないで下さいね。一年の流れを信じて下さい。


今年は友人宅で、夫婦二組で過ごしました。

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夜の8時に始めて、朝方5時までの計9時間の晩餐会でした(!!!)。その間、したことと言えば、本当に食べることと喋ることだけ。
(料理を温めたり、盛り付けたり、というわずかな作業をのぞいて。)トイレにも行ってません(笑)。
食事はそれぞれ持ち寄りで作ったのですが、F氏の作った料理、それはそれは美味しくて、アッというまの時間でした。
写真の料理、ぜーんぶ、食べたんです。すごい胃袋ですね(笑)。撮ってない皿もあります。お酒とかデザート。朝から何も食べずに臨んだ甲斐がありました。
(冒頭の写真は、中間に消化促進のために飲んだウオッカの瓶と結氷です。)

F氏の料理はいつも美味しいのですが、味を通して私が一番感じるのは、彼の「懐の深さ」です。
会っていると、いつも自信満々で、人より常に前に出ようとする彼の新進気鋭な性格が表立っているのですが、料理を口にすると、そんなしゃしゃり気味の彼は姿をひそめて、彼の惜しげない愛情、相手に分け与えようとする気前のよさ、そんな懐の深さに触れるような料理なのです。
これが父性愛の味というものなのでしょうか…?
母性愛にも近いものを感じるような、ふくよかで豊穣な味なのです。
自分は一口も食べられない牡蠣や貝を、私1人だけのために用意してくれたのも、その表れでした。牡蠣を開けるのはやっかいな作業なのに、指先を切りながら、沢山の牡蠣を開けて用意してくれていました。
おいしさに無口になりながら浸っていると、その姿を見ているだけで嬉しい、と心から喜ぶ人なのです。

そんな惜しみのないエネルギーを持てる人になりたい、と私は反省しながら、今年の抱負に加えました。

食事の前は長かったロウソクも・・・・

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とろとろと溶けて、こんなに短くなっていました。

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今年も一年という長ーいロウソクに火を灯したばかり。気の長…いお付き合いを、よろしくお願いいたします♪

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