タバコ雑誌屋さんのおつり - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

タバコ雑誌屋さんのおつり

  • 2016.02.09
夕方帰宅すると、トトの彼女のジュリが出迎えてくれました。

サリュ!と挨拶すると、すごくシュンとしている様子。どうしたのかと思ったら、おつり5ユーロが原因とのこと。

近所のタバコ雑誌屋さんで切手を買ったのだけど、20ユーロ札を渡したおつりが5ユーロ少なかったそう。
受け取った時に(あ!5ユーロ少ない!)と思ったのに勇気がなくて言えず、
5ユーロ・・・5ユーロ・・・とクヨクヨしながらわが家まで辿り着いた模様。
たった30分前の話だとか。

まだ靴を脱いでなかった私、「じゃぁ今すぐ言いに行きましょう!一緒に行ってあげる!」と言うと、
すっかり尻込みモードのジュリ、

「でも・・・でも・・・証拠がないの・・・レシートもくれなかったし・・・・もうだめよ、無理に決まってる!!」

「証拠なんて・・・たったさっきの話なんだから、レジからお金を出した時の手の記憶があるかもしれないし。
話してみるだけのことは話してみましょう。ワザとだったら顔見たとたん返してくれるわよ。」
と私が言っても、

「ワザとじゃないと思う。忙しそうだったからウッカリしたって感じだった。もう、ムリ、ムリ、絶対ムリ。返してくれるわけない!!」

牛を引っ張るようにして連れて行きました。

道中も 
「わ、私の勘違いかも・・・ もらってたのに、もらってないような気がしたのかも・・・
と、どんどん自己不信にまで陥ってきた彼女
自信がなくなる気持ちもわかるんだけど、ジュリは間違えてない!と私は確信していました。

ところがタバコ雑誌屋さんに入ると、レジに立っていたのは、彼女におつりを忘れた女性の店員さんではなく、男性の店員さんでした。

そのとたん、

「あぁ~~、もう交代して彼女は帰っちゃったんだ~~、これでもう完全にアウト~~

と、私の背後で再び絶望するジュリ。

「女性の店員さんはもう帰られたのですか?」
と私が尋ねると、
「何か問題がありましたか?」
と男性の店員さん。
「実は先ほど、おつりが5ユーロ足りなかったんですが・・・」
と説明していると、女性の店員さんが倉庫から戻ってきたのです。

よかった! と思いきや、彼女は 「あら、全然覚えてない。おつりは渡した気がするけど・・・」
少しやり取りをしてみましたが、彼女の記憶に頼るのはどうやら無理そう。

すると男性の店員さんが、何時ごろいくらの物を購入したのかを聞いてきて、レジの記録をさかのぼって確認すると、足早に別室に行ってしまいました。
待つこと数分。。。

また足早に
「何度見ても5ユーロが映ってないよ。10ユーロ札と小銭1ユーロちょっとを渡してる。」
と言いながら戻ってきました。

「渡してない?10ユーロ札の下に5ユ―ロ札が隠れてるってことない?私レジから5ユーロ札を取り出してない?」
と女性の店員さんが念を押して聞きました。

「何度監視カメラで見ても取り出してないんだ。」

いとも簡単に、ジュリの言ったことが証明されたのでした。

おずおずと5ユーロを受け取る彼女に、
「ごめんなさいね。」と女性の店員さんもしおらしく謝ってくれました。

ふぅ~、監視カメラがあって良かった!
ほらね、言いに来てよかったでしょ
と脱力するジュリの背中を軽く叩きながら、はずんで歩いた帰り道でした。
5ユーロが戻ってきたことも、すぐに対応してくれた店員さんの態度も、ホッとして嬉しいものでしたよ。


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