11月13日金曜日 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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11月13日金曜日

  • 2015.11.16

週末、陽ざしは暖かく、空は目に沁みるほど晴れていたけれど、残虐で用意周到な惨状に心は晴れなくて、どこにも出かける気になれませんでした。

たとえ出かける気になったとしても、このパリからは離れているクレルモン・フェランの町でも、市法令によりすべての催し物はキャンセルになりました。

今年は、シャルリーエブド襲撃に始まって、続いて日本人の人質事件、そして一年の終わりに近づいた今、今回のパリ大惨事が起こり、イスラム国に震撼させられた年になってしまいました。

シャルリーエブド社で事件当日会議室に居合わせた、クレルモン・フェランで毎年開催される「Carnet de Voyage(旅行ノート)展」の実行委員だった2人のうち、とっさに床にうつぶせになって生き残れた1人は(夫の知人なのですが)、恐怖のトラウマから抜け出せずに精神科医のカウンセリングを受け続けています。毎日毎日が、生々しい記憶との闘いの中、奇しくも今年の Carnet de Voyage 展が開幕した金曜日の夜、この大惨事が起こりました。
そして日曜の開催はキャンセルとなりました。

今日月曜の正午には、フランス全国の到る所で、今いるその場所で、1分間の黙祷が行われました。
私は買い物中で、正午までには家に戻って黙祷するつもりでしたが間に合いそうになく焦っていたのですが、
12時になると店内一斉にストップモーションがかかったように、レジ係も買い物客も動かなくなり、その場で黙祷が始まりました。
この時期の祈祷集会や行進は避けて、各自の家で窓際にロウソクを灯して冥福を祈るようにとも通達がありました。


週末、家の中からも出たくない気分だったけれど、一歩庭に足を出したら、積もり積もっていた枯葉の掃除をしようと思い立ちました。
掃いて捨てる作業を繰り返しているうちに、いつの間にか集中していて、頭の中も、心の中も、驚くほど救われました。
掃除という作業自体がありがたい、と感じられたのは、掃除面倒くさがり屋の私には珍しいことでした。


昨日の夜は、家族全員とアメリカからの留学生のリカちゃんとで、ロウソクを灯してご冥福と平和を祈ったのですが、
「何のために祈るの?」って、どうもリカちゃんはピンと来ていないみたい。
9/11と同じことよ、とてもショッキングなことよ、と説明したけど、彼女は2歳だったそうで「記憶にない」とだけ言ってました。

ナナのホストファミリーは、ナナが今回のニュースを食い入るようにテレビで見ている間、全員居間から去っていってしまったのに、
見終わったとたん各自部屋から出てきて、「あーテレビが空いて、やっと映画が観れる」と居間に戻ってきたそうです。
ナナが「パリの大惨事知ってる?」と切り出した時も、
「知ってるよ。みんなに聞かれたけど、息子は元気だから(息子さんはフランスに留学中なのです)。」 の一言で終わったそう。

多少なりともフランスに関わる立場にありながら、あっけに取られるくらいの無関心さです。

各国からフランスを想う声が寄せられてる・・・とニュースでは見たけど、実際の普通の人々はこんな感じなのかな。
(PS。 ナナが今日学校に行ったら、学校の先生方が皆フランスの私たちの安否を気遣ってくれたそうです。)

でもメキシコ君は
「フランスがこんなことになって悲しいよ。みんなに会いたいよ。」
とメッセージをくれました。とても嬉しかったです。

夫は明日からパリに出張。
出張を取りやめた同僚は何人もいるようだけど、
「何でやめなきゃいけないんだ?」と彼。
見送る側としては、やっぱり不安です。
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