進化するメキシコ君 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

進化するメキシコ君

  • 2014.04.30
久しぶりに会うと、カノジョに振られてしまったそうで、ちょっぴりシュン。。。としたメキシコ君がいました。

「あらあら、シャンパン1本じゃ足りなくなってしまったの?」と、からかい気味に言うと

「いや・・・フェイスブックで他の女の子に『かわいい』と書いたメッセージを見つかってしまったんだ。それを見て、すごく怒っちゃったんだよ。」とマジな口調で返ってきたので、本当に堪えているみたい。からかうのはやめて、

「きっと、そのうち機嫌を直してくれるわよ。」となぐさめると、

「そうだといいけど・・・。」と、テキーラをかっくらう勢いも、車をぶっ壊す勢いも想像できない、弱弱しい呟きでした。

気を取り直すために話題を変えて、学校はどう?と言うと、シャキッと元気になって

「トレビヤン!」

そしてなんと、こんなことを言い出しました。


オレさ、将来はメキシコでフランス流の学校を建てたいと思うんだ!


「へぇぇぇ??どうして、また??」と目を丸くする私に、

「だって、フランスの学校って、スゴイよ。生徒の健康を考えたすっごく美味しい昼食が出て、遠くから来る生徒のための寄宿舎もあって、規則がしっかりしていて、なんと言っても一番スゴイのは、生徒たちがみんな真面目に勉強するところだよ!

オレは、こんな学校がメキシコにあったらいいなー、って心から思ったんだよ。

野菜たっぷりで栄養のバランスの良い美味しい食事を生徒たちが食べられて・・・授業の内容もしっかりしているし・・・英語もちゃんと教えてくれるし・・・ メキシコにこんな学校があったら最高さ。」


野菜たっぷりで栄養のバランスの良い美味しい食事 という言い方を何度も繰り返すメキシコ君、どうやら本気で感動した様子で、そこが可愛らしくて笑いがこぼれてしまうと同時に何度も首をかしげてしまった私と娘。
だって、フランスの給食って本当にひどいのに。
野菜なんてどこにあるのかと思えるような。
日本の給食から比べたら、生徒の栄養バランスなんて何も考えてない、作る側の手抜きと低コストしか考えてないんじゃないか、と思えるのに。
そんな悪評高きフランスの給食を、こんなに絶賛する生徒がこの世界にいたなんて。
メキシコ君とは違う意味で感動してしまいました。 (ちなみに、フィリップもメキシコ小鳥ちゃんも、一度食べてマズイ!!と思ったそうで二度と学食に近づいていません)

メキシコでは午後1時から2時ぐらいに授業が終了するので、各自家庭に戻ってランチを取るのだそうです。
なので、「給食」というものが存在しないのだそうです。

また、遠くの町から来る生徒のための寄宿制度というのもないみたい。

「規則が厳しいけど、授業も給食も寄宿舎もしっかりした学校を建てたいんだ。
私立の一流の学校にして、授業料もかなり高く取るけどね。」

「規則が厳しかったら、入りたい生徒はいないんじゃないかい?」とすかさず夫が言うと

「いや、子供が入りたいと思うかどうかは問題じゃない、入れたいと思うのは親だからね。厳しいほうがいいんだよ。
自分の子供が規則の厳しい学校に入るのは、親としては安心で喜ぶよ。(←自分の経験から言っているね
それで親が授業料が高すぎる、と言ったら
『うちは給食も生徒の健康のためにバランスを考えたメニューを出しているし、授業のレベルも高い、
遠くから来ていただいてもちゃんと面倒を見ます。フレンチスクールですから。』
と自信を持って説得できるんだ。
フランスということを売り物にすると、ヨーロピアンスタイルということでみんなハイクラスと憧れるんだ。
値段はそれから親と交渉するんだよ。ははは、だってメキシコってそういうところだからね!」

と、学校のイメージとともに、ビジネス面もちゃっかり考えているメキシコ君、最後のところは明るく笑って言いました。
フランスの学校に「父ちゃんから罰を言い渡されて」来たけど、ちゃんとその経験を自分なりに建設的にモノにしているじゃないですか!

もう父ちゃんにも出資してくれるよう話したのだそうです。

学校設立の折には開校式に招待してくれる、とのことだけど、それが現実になったら...楽しすぎる!
学校名は自分の名前ではなく、フランチスクールということをアピールするために、夫の名前をつけると言っています! (これは、その場の盛り上がりでのヨイショでしょうけど。笑)

メキシコでは4校退学になっていて、5校目の学校を退学になったらもう行くところがない、と言っていたメキシコ君、初代校長先生になるにはまだまーーーーだ課題が多そうですが・・・
現実にならなかったとしても、こんな風に自分の経験が本当に良いものだと思えたから浮かんだアイディアなわけで、きっと彼の将来のための大きな糧となっていくでしょう。


微笑ましい再会でした。

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