イメージ (+追記) - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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  • 2014.02.25
この週末、メキシコ最重要手配犯の「麻薬王」、通称エル・チャポ(チビ)で知られるホアキン・グスマンが、アメリカとの合同作戦で逮捕されたとのニュースを読んで、今までなら(ふ~ん)で通りすがっていただろうこの記事に、思わず目を留めました。メキシコ君、どう思ってるかな?

いや、次はメキシコ君もアブナイ・・・・ドキッ、・・・・というわけではなくて
先日来たときに、こう言っていたからです。

「メキシコで誰よりも有名な麻薬王のグスマンが(こんなやつが誰よりも有名、って、自慢してええんかアンタ ← ホストマザーの内心のつぶやき)、ある時レストランにやって来たんだ。レストランにいた客たちは彼だって気がついたんだけど、彼は全員に札束をばらまいて、客たちが持っていた携帯電話を1つ残らず彼に預けさせたんだ。誰にも写真も撮らせないし、外部に連絡できないようにね。それで、グスマンはゆっくりと食事を済ませると、携帯電話を返して、悠然とレストランを出たんだ。何も起こらなかったんだよ。誰一人彼を差し出した人はいなかったんだ。すごいだろ!ほらね、メキシコは、金で何とでもなるんだよ。彼ぐらいの大物犯罪者でも、誰もが見逃すんだ!

まるで、彼がヒーローかのように嬉しそうに話すメキシコ君を見ながら、相槌を返すにも言葉が浮かばなかったのですが、ついにつかまった、と聞いて、どう思っているかな?と思ったのです。

また金を積んで逃げ出せる・・・と思っているかな?

メキシコ君の話の後、フィリップは口元にニヒルな微笑を浮かべて、腕組みをすると、さも当然とばかりに言いました。
「まさに、メキシコのステレオタイプのイメージだね。フッ。メキシコがそういう国だってことは、周知の事実さ。メキシコといえば金でなんとでもなる国、というのは世界中が知ってる有名なことさ。」

「でも、フィリピンもそうなんでしょ?」と、私はすかさず確認してみました。

するとフィリップ、首だけ大きく縦に振ると、誇らしげに続けました。
「イエース。汚職と金、実は同じだけど、フィリピンはそのことでは知られていない。フィリピンはそういうイメージを持たれていない。フィリピンが世界に知られているのは・・・・・美しい浜辺と、女性だ。」

「えっ、女性って?」と思わず具体性を求めて聞き返すと、

間髪入れず、

「ミス・ユニバース !」


あの時と同じく、意表をつかれた私は、「女性って?」と言い終わったままの口の格好のまま、フィリップのセリフを最後まで聞いていました。

「メキシコと違って、美しい浜辺とミス・ユニバースが世界中の人がフィリピンに抱いているイメージなんだ!」


なるほど・・・そうであったか。ミスユニバースに疎い私はちっとも知らなんだ。
メキシコ君も、フィリップも、彼らなりの愛国心がある。国をとっても誇らしく思っている。それは本当に美しく、素晴らしいこと。
だけど。
なんか・・・・なんか・・・・
やっぱりなにかがどこかで違ってない?


悪いことをなぜか誇らしげに大っぴらに話すメキシコ君、悪いことは隠して表面は美しいもので取り繕うフィリップ、2人の性格も国のイメージと共通するものがあるのでしょうか。

日本人の留学生だったら、何と話すのでしょうか。




追記

「メキシコ君、どう思うかな?」について、メキシコ君から 思ってもみなかった 返事が来ました。

 ↓ ↓ ↓


「それはね、今度詳しく話すけど、あれは本人じゃないよ。メキシコでは『つかまったのは、本物じゃない』って言われてるよ。そっくりさんに大金払って逮捕されてもらった、ってね。」

それって・・・つかまってほしくない、って思ってないかい?



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