学校に行かない理由 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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学校に行かない理由

  • 2013.11.18
10月半ば、やっと、やっと、やっと、やーーーーーーーーっと秋休みに到達!!
毎朝毎朝毎朝毎朝毎朝毎朝・・・・・・ 部屋から玄関までの距離をナメクジのようにのめってしまうフィリップを、励まし励まし励まし励まし励まし励まし励まし励まし励まし励まし(注:パソコンの故障ではありません)、学校へ送り出していた私も、なんとか秋休みに漕ぎ着けたーーーーー・・・と安堵の息をつきました。

週10時間以上もの授業をブッチしていたことが発覚し、クラブからも注意を受け、「これは何かの間違いでした。これからはそのようなことは二度とないとお約束いたします。」と、きっぱりメールを送った3日後、またも午後の授業をブッチして町のショップ巡りをしていたことがわかったフィリップ。

帰宅して、
「どうして午後の授業に出なかったの?」
と聞くナナに
「うっかり忘れてしまったんだ。」
と即答。

(授業があることを忘れるか?)と頭の中をテロップが流れる私の横で、
ナナが続けて
「お店では何か買ったの?」と聞くと
「いや、授業が心配で仕方がなくて、気になって何も買えなかった。」

・・・・矛盾だよ、矛盾。キミ、その答えは何かがおかしくないかね。

それが秋休み前の最後の日でしたが、とりあえず、9月から10月半ばまで持ちこたえた、ということに万歳三唱の気持ちで、彼の大好物ばかり、アリゴや(次回写真で)、フォアグラやを食べたり、誕生パーティをしたり、思い切り英気を養いました。
この英気が秋休み明けからクリスマスまでの学期に彼に力を与えてくれるよう祈りながら・・・・

しかし、休み明け、一週間は無事に学校に行っていたものの、3連休明けの次の週にはすでに英気は切れてしまいました。 あれだけ養ったはずなのに、早いっ、早すぎるぞ。

お腹が痛くなって学校早退。いままでに仮病は何度もあったけれど、今回は本当に痛いよう。神妙な顔をして「生活に慣れない留学生にはよくあること」と熟知している様子。大事に至らない前にとすぐドクターのところに連れて行くと、お腹に聴診器を当てたとたん、「あー大丈夫だよ。」熱もないし学校に行くには問題ないとのこと、整腸剤をもらいました。でも、翌日も、翌々日もお腹がまだ良くならないと本人。おかゆと湯たんぽを喜んで受け取ると、一日部屋にこもっています。
「ドクターは学校には行けるって言ってたけど・・・」と言うと、「でも薬は5日分くれたから、5日間は具合悪いという可能性もある。」という返事。そういう解釈をするか?!
夕飯に呼ぶと出てきて「もうすぐボクシングの試合がある、なんてエキサイティングなんだ!この間はにミスユニバースを実況で見れて僕は本当にラッキーだったけど、ボクシングも実況で見れるといいな!」とチャンピオンの話をしだしました。
・・・そんなものを観ていたのかい?と頭の中をテロップが流れながら、「お腹の調子はどうなのかい?」と聞くと

「もう大分いいから、明日は学校に行きます。たとえ良くならなくても、たとえ雨が降っても、たとえ体育であっても(フィリップは体育の授業が大嫌い)、がんばって行こうと思います。」

はいはい、そう言うのは今だけ・・・とすでに承知の私たち家族。

翌朝やっぱり起きられなくて、「今から学校に行くのは遅すぎるし・・・体育もあるし・・・外は雨で寒いし・・・まだ体調がちょっと・・・。それに友だちからメッセージが来て、わざわざ来なくても大丈夫な授業だって。」
友だちと勝手に決めるな。

夕方帰宅したナナが「昨日は元気だったじゃない。行くって言ってたじゃない。どうして行かなかったの?」と聞くと
またも即答「忘れちゃったんだ。」

またも忘れたって理由か、アンタ・・・・どうやって忘れるんだ学校があるってことを?!
しかも朝私に言ったことと違うじゃないの。


あきれながらも苦笑して聞いていられるようになったのは、秋休み中に彼が言ったことを聞いて、すべての謎が解けたからです。

「僕の通っていた高校は優秀な学校で、地域の中でもとりわけ厳しい学校なんです。遅刻をすると、マイナス1点がつくんです。」
(よくそんな高校でやってこれたね???それともフランスに来て人格が変わったのか?)と、不思議に思って聞いていると
「なので、朝寝坊をした日はママに『頭が痛いよ~』って言うんです。そうするとママが学校に一筆書いてくれて、マイナス点がつかないんです。
ウソをついた方が、マイナス点がつくより、ずっといいんです。

ぜんぜん人格変わってない!!!・・・結局そういう環境で育ったわけで、今更こちらが腹を立てても嘆いても優しくしても張り切っても、残念だけど彼は変わらない、とその時悟ったからです。 しかしそんなことを堂々と言うか?!??というところも謎なのですが。
それに、ウソつきすぎ!つきすぎて、本人もよくついたウソを忘れています。


とにかく、毎日・・・・私は宇宙人を相手にしている気持ちです。
フランスに来て、本当に様々な種類の人に出会って、随分人間として幅が広くなったと思っていたけど・・・それは勝手な思い込みだったようです。まだまだ、こんな子供がいる、ということを知らなかったのですから、私は甘い大人でした。
毎日、頭の中には疑問符のテロップが流れっぱなし、この後どうなるのか、自分でもさっぱりわかりません。

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