トトの留学(7)ホストファミリーの心構え - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

トトの留学(7)ホストファミリーの心構え

  • 2013.10.14
ユースエクスチェンジ」では、自分の子供の留学が決まると同時に、それは他の留学生のホストファミリーになることも意味します。
今年の1月から行われた準備段階のミーティングでは、過去にホストファミリーになった家族と会っていろいろな体験談を聞きました。

家族一緒にご飯を食べる習慣のない国(家庭)から来た子を預かったファミリーでは、留学生が勝手に冷蔵庫を開けて好きな時間につまみ食いをしてしまい、一緒に食卓につかせるのが困難だった。(これは北欧の家庭などがそうらしいです)

シャワーの水を大量に使い、蛇口を開けっ放し(全体的に多し)。

電気はつけっぱなし(これも全体的に多し)。

一週間経っても、洗濯物が一枚もない(?!)。

南米のラテン系の国から来た留学生は、夜9時ごろファミリーに
「今日はナニをしますか?」と聞いてくる。「ナニって・・・もう寝る時間だけど?」
「ええーっ、わたしの国では夜9時から友達に会って楽しい一日が始まります!」
というわけで、毎晩夜9時から外出したがる。

友達をわんさか連れてきて歌え踊れのドンちゃん騒ぎ。

学校に行っているものと思っていたら、授業には出ておらず、町で遊んでいた。

どこに連れて行っても反応がなく、パソコンオタクで部屋に閉じこもってばかり。

家事手伝い(テーブルに皿をセットするぐらい)は一切手伝わない。

貧富の差の激しい国から来る超リッチな家庭の子女で、ホストママをメイドと思っている態度を取る。

ホストきょうだいと仲良くしない。

夜中3時に物音で目を覚まし留学生の部屋に行ってみると、窓が開きっぱなしになっており、もぬけの殻。顔面蒼白で心当たりを探し回ると、歩いて行ける範囲のところに住んでいる友だちに会いに行っていた。

アルコール、ドラッグを飲用して強制帰国。


・・・と、まぁ今ザッと思い出せるだけでもいろんなケースがあり、

それでもどのご家庭もたくましく「無事に(?)」ホストファミリーを終えられたようでした。
夜中の3時にもぬけの殻なのを発見したら、私だったら心臓麻痺を起こしてしまいそう!

国も違えば家族も違うところから来る留学生。ホストになるということは一筋縄ではいかないことは予め承知しており、相当覚悟を決めて臨みましたが、それに比べて「我が家の坊ちゃま」は、夜遊びもしたがらず、まっすぐ家に帰ってきて、家事も手伝ってくれる、電気も水も無駄使いをせず、家族そろってご飯を食べるのを楽しみにしていてくれる、日常生活を営む上ではとても礼儀正しくご実家での躾の良さが伺われる子なのです。本当にその点では私たちはラッキーだったと思っています。
上記のような行動に比べたら、前記事のような問題は、我が家にとっては驚きではありますがクラブにとっては充分想定内のことなのであります。

また、上記の留学生たちの行動以上に衝撃的  なことがあります。
クラブからは留学生が女の子の場合、ホストファーザーと女子留学生が密室で2人きりになる状況をできるだけ避けるようアドバイスされます。
例えば、こちらでは移動の手段が車であることが多いのですが、なるべくその場合もホストファーザーと女子留学生だけにならず、他の人(子供でも)も乗せるようにアドバイスされます。
その理由は
なんと、自分の意のままにならないホストファミリーに腹を立てた女子留学生が、にせセクハラの証言をしてホストファミリーに腹いせをすることがあるからなのだそうです。
第3者の証言者が在席するように配慮しなければならないのだそうです。

子を送る側の親としては、正当で良いホストファミリーに当たることを祈りますが、同様に、ティーン留学生が100%純真ではなく、大人の裏をかこうとしている子もいるということも、注意しなければならないことの1つなのです。

受け入れに当たってクラブからホストファミリーに対して言われる基本姿勢は、
留学生はゲストではない」ということです。
「お客様としてではなく、一家の一員として過ごさせるように」。
留学生のために至り尽くせりするのではなく、家族の暮らし方を留学生に合わせるのではなく、特別扱いをせずに、今まで通り普通に暮らしそこに留学生が合わせる、というスタンスです。
その国のごく普通の暮らしを経験することが留学生の目的でもあるのですから。

このことを何度も繰り返し言われていましたし、尽くしすぎて 燃え尽き症候群 になってしまった先輩ホストファミリーの話も聞いていましたので、充分にその傾向のあるタイプの私としては、最初からスローペースで平常心で行こうと決めていました。

それでもやはり、あれこれ気を揉んだり、走らされたり、ペースをかき乱されることが多いですが、4ヶ月もの長距離マラソンですから飛ばしすぎたら息切れしてしまいます。基本は自分の子にしていることと同じようにしてみています。(もちろん向こうは自分の子と同じ反応ではないことの方が多いので、その辺は臨機応変にですが、要は「自分の中では普通で平等に」ということです。)
コミュニケーションでは、本音で褒めたり注意したりすることがベストかなと思います。

それから、ホストファミリーは全部で3家庭あります。1年の滞在中に3つの家庭にステイするのです。
最初の家庭は、来てまもない留学生を支える役目。(8月末~12月末ごろ)
言葉もまだよくわからず、カルチャーショックの毎日で大変な彼らを心理的にサポートする大切な場所となるのです。
また、暮らしていく上できちんとしたルールを教えるのも最初のファミリーの役目です。
留学生が一番ホームシックにかかるのは、クリスマスーお正月の時期だと言われます。
家族が集う行事のときに本国家族が恋しくなる・・・だから、暖かいフォローでこの年末を乗り越えさせるのも最初の家庭の役目です。

2番目の家庭は、3つの中で比較的負担が少ないと言われています。(1月~3月)
言葉も上達し始めて、友だちもだんだん出来てくる、カルチャーにも慣れてくる。クリスマス/正月の山場を乗り越えた学生にはそんな時期がやってきて安定している時期だからです。

3番目の家庭は、また最初の家庭とは違った難しさがあります。(4月~6月末)
なぜなら、この時期、言葉も不自由しなくなり、友だちの数も外出に困らないくらい増えていて、生活にも慣れた彼らは、残り少ない留学生活を自由に謳歌したくなり、暖かな春の訪れとも相まって、パワー全開になるからです。
それをルール内に戻すのは相当なパワーがいるそうです。授業など欠席して遊び歩くようになる生徒が出るのもこの時期だそうです。

こんな感じですが、この記事を読んで、「ホストファミリーになりたくな~い」と思わせてしまったら、ご、ごめんなさい 
だけど、素敵な体験であることには変わりないですよ(どこが、って?いやホントに・・・鍛えられますから。笑)!
レッツ・トライ 


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