トトが行ってフィリップが来た - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

トトが行ってフィリップが来た

  • 2013.08.24
そうこうしているうちに、トトは22日にアメリカへ発ちました。
21日にパリへ行き、一泊してから9時間の飛行機に乗るトトを、私は家のガレージで見送りました。
出発前日まで不思議なくらいほとんど実感がなく、妙に平常心だった私ですが、朝になったら自然に泣けた、泣けた~ 涙が出る出る~
本人の前では涙を見せちゃいけない、と思ってがんばり通したけど、キッチンでメソメソしていたらナナに見つかって、
「ママったら~全然大丈夫よ、一年なんてすぐじゃないの!」
としっかり慰められてしまいました。

「あなたは嬉しい?悲しい?」と聞くと、
「どっちでもない。普通。」と冷静なナナ。 妹は強いよ。

(一年はやっぱり長いよ!)と心の中で叫ぶ私と、
(かわいい子には旅をさせろ!)と長い目で言い聞かせる私と。
この葛藤を何度繰り返したことでしょう。

「愛するものを手放しなさい。戻ってこなければ、最初からあなたのものではなかったのです。」
この名言も何度も浮かんできた言葉です。

そして23日にフィリピンからフィリップがやって来ました。
翌日にやって来てくれたのは正解でした。(フィリップのママも泣いたそうです。みんなそうやって送り出しているのだな、と思うと見えない絆を感じます。)
寂しさをじっくり味わう時間もなく、部屋の最終準備をあわただしく終え、空港へ迎えに行くと、スーツケースを取るベルトコンベアーのところで何人か到着した留学生の中から、一人だけ遠くから大きく手を振ってくる子がいます。
白い歯と左右に大きく揺れる腕が見えて、ガラス越しに遠くて顔もよく見えないのに、それがフィリップだと直感で確信して私も腕を振りました。
確かにそれがフィリップだったのです。

こちらの肩の力がスーっと抜けるような、ものすごく素直でオープンマインドな子です。
全然構えるところや格好つけるところがない。
そしてとってもおしゃべり。
フランス語はまだ一言も喋れないので、流暢な英語で一日中よく喋ってくれます。
自分のこと、家族のこと、フィリピンのこと、食べ物のこと・・・
一時間話しただけで、昔から知り合いだったような気になる子です(笑)。



クレルモンフェランの空港に降り立った時には、すでに彼のブレザーには、いくつもの各国のバッジがつけてありました。(ブレザーの話は前回しました
シンガポールとパリの空港で乗り換えた時に、沢山のロータリークラブの留学生と出会って交換したのだそうです。
頼もしいなぁ。
これなら、知らない土地でもちゃんとやっていけるでしょう。一年でどんな経験をして、どんな風に成長するのか、私も楽しみになってきました。


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