太古のリズムで眠りを取り戻す法 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

太古のリズムで眠りを取り戻す法

  • 2013.05.02
先日、会食に出席した時に偶然向かい側に座ったのが、精神科医のドクターPでした。

睡眠に関する独自の考え方を本にも書いている先生で、彼の講演を聞いた知人からとても面白かったと聞いていましたので、この機会にお話を伺いたいと申し出ると、今思えば大変ずうずうしいお願いでしたが、快く話をして下さいました。
とてもお話好きな愉快な先生で、3時間以上はあった食事時間中、ほとんどマンツーマン講義であっという間に過ぎてしまいました。

先生は、眠れない・・・という悩みを抱えて訪れる患者さんに、フランスの一般的なドクターと同じように睡眠薬や抗ウツの薬を処方していましたが、ある時疑問を抱きます。
フランスはヨーロッパの中で睡眠薬や抗ウツ剤の消費が一番多い国だと言われていますが、実際に医学生としてそのような治療法しか習っていなかったのだそうです。
ところが診療を重ねるにつれ、その方法は何か間違っているのではないか、と思い始め、眠りに関する独自の理論を展開するようになっていきます。

それは、一言で要約すれば「人間は太古の時代から変わっていない。」ということです。

太古の時代、人間が洞窟で暮らしていた時代、人間は日の出とともに起きていたそうです。
太陽が昇ると共に他の動物も目覚め活動を始めるので、うかうかと寝ていたらにでも食われてしまうことから、身を守るためにも昼まで寝ていることなどあり得なかったのです。朝遅くまで寝ている、というのは生死に関わることだったのだそうです。
その記憶が遺伝子に残っているため、人間の体は今でも太陽とともに起きるリズムが備わっているのだそうです。
それを崩してしまうと、睡眠のサイクルに乱れが出てしまい、眠れなくなってしまうとのこと。

24時間昼間のような生活を送れる現代でも、人間の体は太古のまま
・・・と不思議になって尋ねると、
「人間の太古の脳」は「電気」の存在を知らない。
と言われました。
人間の体が根本的に環境に順応するのは、永久に近い長い時間をかけてのこと。
でも電気がこの先何世紀も存在するかどうか、まだ信用に足るものとは太古の脳は認めていないのだそうです。
だからたとえ現在、夜遅い勤務に就いていようと、煌々とした明かりのもとに夜の生活をエンジョイしていようと、人間の体は太古のままなのだそうです。

確かに電気のある生活が始まったのは、つい近代のことでした。
この電気が今後もあるかどうか、というのは震災を通しても考えさせられましたし、まだまだ人間の体の本質的な部分が適応するほど安定した環境ではない、ということなのですね。
そこに深い驚きを覚えました。

また、当時部族の中でも「見張り役」の人間がいて、その人は敵や危険から部族を守るために常に警戒し、用心深く周りを見張っていた人たちなので、他の人よりも睡眠時間が短いのだそう。
「眠れない」と訴えてくる人たちの多くはこの遺伝子を持った人たちなので、「眠れなくて当然」、眠れないことを心配する必要はないのだと言います。

ここで私は大いなる疑問が。
私のように、朝起きるのが子供の頃から大の苦手で、早起きして体調が良かったことなどない人間はどうなるのでしょう??(← 熊に真っ先に食われてしまっただろうタイプ)

すると先生から・・・ 思ってもみなかった回答が。




「じゃぁ、あと30分早く起きてみなさい。」



 えっ、えーーーーーーーっ

あの、今ですら脳震盪起こしそうな気持ちで目覚ましを止めているのに、無理です絶対。朝の30分は昼の3時間にも匹敵する貴重さです!!睡眠不足でフラフラになってしまいます~。

「睡眠不足は4日以内に解消するように体が働くんですよ。3日間眠れなかったら、4日目にはバタンと眠りますから大丈夫。夜は自然と早く眠りたくなるでしょう。」と・・・

そんな簡単にはいかないんです。なぜって、疲れていても夜はなかなか早く眠れないことが多いので、やはり寝不足が溜まって朝が辛いんです。

そう食い下がると、先生は「電車」の話をしてくれました。

この「電車」の話は、以来我が家で毎晩使われる言葉になりましたので、また次回に書きますね。
お楽しみに


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