男子の面目 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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男子の面目

  • 2012.11.10
午前1時。眠くて上の瞼と下の瞼がくっつきそうなのに、寝に行くことすら体が億劫で、パソコンに張り付いていると、トトが自分の部屋から出てやってきた。ただいま秋のバカンス中なので、夜型の彼はすっかり夜行動物と化しているようだ。

「ちょっとだけ、協力してほしいことがあるんだけど、いいかな。」

ほとんど目が開けられない状態でパソコンから息子へ目を移して、

「なぁに?」

と聞くと

「覚えたてのステップが合ってるかどうか、試したいんだ。」

と言う。

こんな真夜中にダンスと来た。

「あのね、目が開かないくらい眠いのよ。」と言ったが

「ほんのちょっとだけ。」という言葉に負けて、お相手することにした。

実は彼は、一年間、毎月一回のソワレ(夜会)に招待されていて、そこにいる同年代の子たちとダンスを踊ることになっている。

これが男子の責任は意外と重大で、女子をリードして踊らなければならないのだ。

両者とも礼儀作法として、女子は誘いを受けたら断ってはいけないことになっているが、男子は率先して女子を誘わなくてはならず、しかも偏りなく一人でも多くの女子を誘わなくてはならない、という課題を背負っている。

しかし・・・ダンスのステップを知らなければ、自信をもって誘えないし、かといって弱気になって4時間ものソワレの間ほかの男子とくっちゃべって過ごしていたら、男子として見上げた態度とは言えなくなってしまうのだ。

ソワレはそもそも、ダンスレッスンという名目なので、教えてくれる先生と生徒たちが集まっているのだが、なぜか第一回目からすでにほとんどの子がいろんなステップを知っていたのだそうで、
2~3個のステップを知っていたのでやや安心して出かけた彼の持ち駒はあっという間に底を突いて、壊れたテープレコーダーのように(そういえば今の子は知らないよね、この表現)同じステップばかり繰り返すことになってしまったそうだ。

それで、次回までに新しいステップを習得すべく、男子の面目にかけてYouTubeで研究していて夜中になってしまったようだ。

その心意気に応えてあげようと、眠い目をこすりながら女子役の実験台となった私だが、何度も腕がこんがらがったり、執拗に回されて、開けられないほどだった目があっという間に今度はグラグラと回ってしまった。

「Shall we danse?」の世界のダンサーとは似ても似つかぬ、ドングリのようにゴロゴロと回る母をしばらく相手にした結果、トトは

「あぁ、やっぱりこれでいいんだ!ありがとう!」
 
と納得できて、少しホッとした様子で部屋に戻って行った。

ソワレはまだ2週間ほど先なんだけど、今から気がかりなんだね。

男子のプレッシャーも結構大変だ。


{おまけ}
皆さまもお試しあれ↓(ちなみに、出てくる男性の先生の顔を見るとちょっと引いてしまいますが。)

♪ロックダンスのレッスン、最初の一歩♪

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