第2次世界大戦ヨーロッパ終戦記念日 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

第2次世界大戦ヨーロッパ終戦記念日

  • 2012.05.10
ドイツが無条件降伏文書に調印した5月8日は、フランスでは祭日です。
ドイツとの和解のために祭日からはずされていたものを、1981年にミッテラン大統領が祭日に戻したそうです。

この日はフランス軍による式典がシャンゼリゼで行われますが、今年は、現大統領が次期大統領を招待し、選挙の対立候補者が二人揃って参加するのは初めてという光景が見られました。

サルコジとオーランド、二人並んで無名兵士の墓へ花を捧げます。



とても感動したシーンでした。
進むべき方向も手段も異にする相手に手を差し伸べ尊重する、デモクラシーの見本のような図。
昨日まで敵として戦いを激しくしていましたが、国という1つの存在の前で平等に並ぶ大人の二人を見て、
この国にいられる幸せをつくづく感じました。
独裁政権がいまだに多い世界ですが、フランスがこの精神を永遠に持ち続ける国であってくれることを心から願います。




選挙の結果はもう皆さんもご存知の通り、民意は二つに分かれました。
予想されていたような大差はなく、ほとんど鼻先でテープカットをした接戦でした。






反緊縮を唱えてぶち切れているギリシャの後を追うかのごとく、
タッチの差でフランスもまた反緊縮路線を選びました。

まぁ考えてみれば、ダイエットみたいなものですかね。
食事制限を強いられていると精神的ストレスがたまってしまい、そこへ「カツ丼もケーキもお酒も好きなだけ食べても痩せられる」という広告が謳われれば飛びつきたくなるという。。。人情といえば人情です。

ダイエットは失敗しても本人にしか影響はありませんが、国の場合はそうも行かないので事態は深刻なのですが。

オーランド氏は現在コレーズ県議会を運営していますが、4年前に彼が担当して以来、フランス全県内ワーストナンバーワンの経営赤字になったことは周知の事実。
予算がないにもかかわらず公務員数を5割増しにし、その経費をまかなうために税率を上げ、学生への援助をカットしています。
今回の公約でも6万5千人の公務員数を増やすと言っています(1000億ユーロのコストがかかるそうですが)が、どこにそんなお金が コレーズ県と同じことをしようとしているのでは?
・・・といったことを考えると、理性と数式では理解できない今回の選出ですが、やはり人情ですかね、人情。
このユーロ危機の現状下、フランス経済が世界ワーストナンバーワンに転げ落ちていくのではないかと・・・
とっても不安

でも、去年、震災があった時に私を含め多くの日本人が日本への愛を確認したように、
今またこの危機を通して、フランスへの愛で私の心は燃えています。

左右二大政党支持が同じくらいの比率で存在する、というところが、フランスのバランスであり魅力だと思っています。今後、右派が極右に食われないよう、しっかりしてほしいとも思います。(今回の敗因は右派の甘さに落胆した人たちが極右に流れたせいと言われています。でも人種差別を彷彿とさせる極右とは右派は手を組むことができませんので、今回のように極右が伸びると右派票がシーソーのように下がることになります。この民衆心理を利用して、極右勢力が伸びるように仕向けたのは、31年前から政権を14年間握っていた左派のミッテラン大統領だそうです。その成果が今になって左派に勝利をもたらせたのですから、おそるべき頭脳、政治とは将棋かチェスのような駆け引きの世界ですね。)
フランスが自ら選んでいく運命とデモクラシーを、信じています。

とりあえず、いつもストを起こすのは左派の労働組合ですから、左派が当選した今、上機嫌で当分はストがないはずです。フランスを快適に旅行するなら、今がチャンスです (笑)

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