目に見えないけれど大切なもの - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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目に見えないけれど大切なもの

  • 2012.01.31


年末の空いた時間にふっと手にとって読んでみた本です。

これを買ったときも、読んだときも、著者の渡辺和子さんという方がシスターだということしか知りませんでした。
何かで紹介されているのを見て、アマゾンの中身チェックで目を通してみた最初のページには、こう書かれてありました。

「修道者であっても、この世に生きている限り、煩わしいことに無縁であろうはずはなく、生身の人間である限り、傷つかないで生きていられるものではない。」

そしてこれに続く「むくいを求める心」の章は、あまりにも素直で、謙虚で、シスターとして教育者としてキャリアを積んでこられた方がこんなにも弱い生身の心を晒して書いている…ということが信じられない思いでした。その文章に心を動かされるものがあり、購入してあったものでした。

私の場合、本を購入してから手元に届くまでかなり時間がかかるので(母が本がまとまってから送ってくれるのです)、手元に届いた時にはどんな本だったのか、その本を注文したことすら忘れていることも多々あるのですが、この本もそういった一冊でした。
けれども、読み始めてすぐにあの最初の驚愕に似た感覚がよみがえってきました。

今の私に必要なメッセージが、この本一冊にすべて書かれてありました。

読み終った後、著者について調べてみると、子供の頃に目の前で父親を殺された経験のある方だということがわかりました。私だったら、トラウマとなって打ちひしがれてしまうか、国を恨んで成長するか、だったと思うのですが、そうはならず、キリスト教に人生を捧げ、後輩の育成に励み、責任のある役職を立派に果たし、、、それでいてこれほどに小さく謙虚でいられるということ、自分を飾らずに真摯に正直であることに、心を打たれずにはいられませんでした。

学生時代に渡辺和子さんの講義を一度受けてみたかったです。といっても以前の私がこの本を読んで、同じように感動できたかどうかはわかりませんが、今現在の私には、素晴らしい教科書となってくれました。


追記)
思い出しました。
去年の震災の時、ことばの贈り物というサイトで「ベンガルの祈り」というタゴールの詩が心に触れ、それを引用している本の著者として渡辺和子さんの名を知ったのでした。


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