大自然の田舎から、町暮らしへ。
大きな一軒家から、アパルトマン暮らしへ。
十数年住み慣れた村、知っている人ばかりの村から、知らない町へ。
・・・と、変化は大きかったはずなのに、家族共々スッ。。。と慣れてしまいました。
さて、ここでクイズです(出ました、いきなりクイズです。笑)
そんな私たちですが、やはりなかなか慣れないこともありました。(今もまだちょっと・・・ですよ)
それは、どんなことでしょう?
1)住むスペースが狭くなったこと
2)隣人の音
3)町の人間関係
4)歩いて買い物をしなければならないこと
よろしかったら、当ててみて下さいね!
答えは

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もっと早くに答えをアップする予定だったのですが、連日ワサワサしていて、すっかりクイズを出しっ放したままの状態にしてしまいました。見に来て下さっていた方、すみませんでした

でもその間にまた、答えを書いて下さった方もいて、嬉しかったですよ。ありがとうございます

さて、選択肢ですが、1~4のどれもが最初は本当に違和感を覚えたものです。
1)の住むスペースが狭くなったこと、これは特にキッチンの広さが1/4~1/5ぐらいになってしまいましたので、収納が大変


以前はキッチンは家族と食事をする場所であり、コミュニケーションの中心の場であり、生活の核となる場でしたが、このアパルトマンでは純粋に料理をするだけの場所となりました。
最初は寂しいような気がしていたのですが、生活の中心の場が居間に移ったことはそれはそれで心地よく、すっかり慣れてしまいました。
収納を工夫して、もっと機能的な空間にしていけば、狭いキッチンの使い勝手は悪くないですね。どんな風に工夫して自分流に変えていくか、と案を練る楽しさもあります。
キッチン以外の部屋もすべて狭くなりましたが、これは、実は、本当に
掃除が楽~


えっ、もう掃除、終わり?
えっ、



っていうくらい

今までは、ちょっと掃除機でも・・・と思うと丸一日かかりましたし、洗濯をするのもやけに時間がかかって(洗濯物を抱えて洗濯機のあるところまで行くだけでも距離があり、そこからまた庭に干すのも距離があり・・・)家事をする時間と労力がかなりのものだったんだなぁ、とここに来て納得しました。お手伝いさんがいれば広い家に住むのはいいですが、そうじゃないと自分がお手伝いさんになってしまう・・・ということを身を持って経験しました(笑)。ものぐさ主婦の私は、もう大きな家を見ても住みたいとは思わなくなってしまいました。
そして娘のナナも、前の家は広すぎて1人で移動するのが怖かった


・・・というわけで、このアパルトマンの広さは、狭くなりましたが、掃除にも洗濯にも暮らすにも丁度良いです!
さて、4)の歩いて買い物をしなければならないこと、ですが、これも最初は少し苦痛に感じました。
パン屋もスーパーも郵便局も近くなって便利になる~



手で持っていけるだけの量を買う、ということに慣れていず、買いすぎて重たくなってしまい

結局のところ、以前のように車で大型スーパーでまとめ買い物をし、忘れ物や急な要り物があるときには、歩いていけるところに買い物し・・・と使い分けるようになり、大変便利になりました。
郵便局へ荷物を取りに行くときは、車を出すほどの距離じゃないので歩いていきますが、小さな台車に載せて10キロぐらいある箱をもらって帰ってくるのにも大分慣れてきました。
全部書くつもりでしたが、午前2時半になり突如眠くなってきましたので、続きはまたにします。
お腹も空いてきましたので、夜食を食べて寝ることにします。すみません!
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
さて、残るは 2)と3)ですね


迷われた方も沢山いらっしゃいましたね。
2)の隣人の音ですが、私は日本にいた頃、両親ともにずっとアパルトマン育ちでしたし、一人暮らしをしていた時は眠らない街東京のかなり賑やかな所に住んでいましたので、雑音には強い(というか鈍感というか)タイプだと自分で思います。
そして、ここに来てくれた人は皆揃って、「静かですね~」と驚いたように言ってくれるので、どうやら、町中のアパルトマンとしてはとても閑静で恵まれているようです。
両隣は退職なさった老婦人の一人暮らし、階上はウチより小さな造りになっているようで、ウチの上は2軒あるのですが、1軒は50代後半のご夫婦、もう1軒は大きなお子さんがいる女性です。
音が出てくるはずのない物静かな隣人たちに囲まれています。
・・・でも、田舎にいた時のような、「深い静寂」はここにはなく、自分がいかにその「静寂」に慣れてしまったかをここに来て痛感しました。
絶えずどこからか聞こえてくる車の音、救急車のサイレン、外の道端での話し声、食事時に響く食器の触れ合う音、通学路を歩く学童たちの声・・・バックグラウンドとなる音がこんなにも多様だったかと、いわゆる生活音の多さに、本当に驚いてしまいました。


・・・それも、町の活気として活力をもらえる音でもあり、楽しく馴染みました。
・・・が

隣人、といっても、正確には階上の人の音ですが、住み始めたばかりの頃は寝ていてもその音を聞くと恐怖でガバッと目が覚め、飛び起きていました。毎夜、反射神経で起こされてしまうので、寝不足になっていました。
さて、何の音だと思われますか?
ここでまたクイズを出すと、答えがいつになってしまうかわかりませんので(笑)続けます。
その音は・・・・・階上に住む2軒の女性二人の・・・


ヒールの音なんです!
2軒とも女性の方がそれはそれはお洒落で、素敵なファッションをしているのです。
1人はゴージャス系で、バシッと決めた皮のパンタロンだったり、背中のパックリ開いた真っ白なトップだったり、肩を出したゴールドのミニドレスだったり、それで犬の散歩をさせているところに時々出会います。50代の女性というより、まるでバービー人形をマダムにしたような感じの方です。


会った瞬間、ハッ

もう1軒の方は、別のスタイルで、トラディッショナルでいてキュートな感じ。
いつ会っても完璧でカッコイイ~

2人とも常に高いヒールの靴を履いているのです。
その


日本だとスリッパか素足なので、ヒールの音を響かせて家の中を歩くことはないと思いますが、こちらは靴のまま暮らしている人が多いのでこうなるのでしょうか。
タイルの床に、カツンカツンと、響いてきます。

歩くたびに、足音が響きます。
ヒールの音は、最初まるで誰かがウチの中にいるような錯覚さえ覚えました。田舎の家では、音がしたら、それは必ず家人の音以外の誰のものでもありませんでしたから、見知らぬ足音は侵入者


幸い、今はもう慣れて、夜中に跳ね起きることはなくなりましたが、日中や朝寝坊したい休日の朝など、やはり少し耳障りです。
日曜の朝、朝寝坊の私たちの天井から、カツンカツンカツンカツン


「あぁ、掃除してるんだ」とか、
平日の朝、忙しい早足が行ったり来たりしていると思ったら急に何の音もしなくなり、
「あぁ、遅刻しそうになったので仕度を急いでいたのかしら。」などと想像がつくようになりました。
日曜の朝に掃除をしているらしい活発な足音が両軒から響いてくると、「頼むから、休日の朝から掃除しないでくれ~。」と家族でぼやき、夜遅くにまた響いてくると「頼むからおとなしくソファに座ってテレビを見てくれ~」と夫が呟いたり。
誰かの生活する音が聞こえてくる、ということは、どこか安心できるものでもありますが、やはり気の休まらない耳障りな時もあります。
スリッパをプレゼントしようか


と半分冗談、半分本気で夫と話しています(笑)
でも、あの完璧なスタイルにスリッパは・・・・・・どう考えても似合わないと思うのですが。

3)の町の人間関係。これも村と同じものはもちろん期待していませんでしたが、ここまでご近所さんに会わない、ということに驚きを禁じえません。全部で12軒ほどしかない小さな建物ですが、8ヶ月経っても、夫が会ったのは2人だけ。私は春に年に一度行われるアパルトマンの管理者会議に出席したので、もう少し会っていましたが、それでも滅多に会わない。ガレージでも、ゴミ出しでも、郵便受けでも、だ~れもいません。
いるのか、いないのか


それこそ、2階から聞こえてくるヒールの音がなかったら、誰も住んでいないかのようです。
けれど、町に暮らすようになってから、町に住む夫の仕事関係の知り合いや友人、子供たちの中学校の友人も近くなり、家には人の出入りがひっきりなしになっているので、隣人付き合いまで手が回らない、というのが正直なところです。
なので物足りなくはないですね。
でも、このまま行ったら誰が住んでいるのか知らないまま何年でも経ってしまいそうなので、先日、アパルトマンの住民全員に招待状を出しました。
「私たちは今年から皆さんの隣人になった者です。お近づきのしるしに、来週木曜の夕方6時からアペリティフ(食前酒)にいらして下さると嬉しいです。」というカードに、夏休みで出かけていて留守の家を抜かして、全員が出席/欠席の丁寧な返事を下さいました。
当日は2階のゴージャスカップル、ホモセクシュアルカップル、探偵カップル(探偵みたいによく周りを見張っていろいろ知っているご夫婦なので私の中でそう呼ぶことにしました)と、個性的な住人が揃い、私たちも楽しかったですし、彼らにもとても喜んでもらえました。
というわけで、クイズの答えは 2)隣人の音、でした

すっかり長くお待たせしてしまいましたが、正解の方も



ヒールの靴を履くときは、階下の人に気をつけましょうね(笑)
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