隠された被爆労働へのコメント - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

隠された被爆労働へのコメント

  • 2011.08.01
福島の豪雨の映像がこちらでも報道されました。
追い討ちをかけるような試練がまた・・・
これでもかと止まない災害に言葉を失います。

かなり前のことになってしまいますが、
隠された被爆労働 という記事を書いてしばらくしてから、「書こうかどうしようか悩んだ」という歯科衛生士だった方からコメントをいただいたのです。
そのコメントを拝見して、まだ映像の向こうの事として捉えていたことが、突然、確かな現実のものとなりました。
自分がいかに世の中の光の部分で生かされているかということと、普段は気づかずにいる陰の部分で生きている方の存在のおかげで、その光が成り立っているということ・・・
そのことを実感し、深い戦慄と哀しみを覚えました。


『以前、一人の患者さんに、歯槽膿漏がひどくて、歯がぼろぼろの同年代の男の人がいました。
彼は自分の素性を絶対に話したがらない方だったのですが、衛生士として、必死で彼に歯磨きを教えたり、歯石を取ったりしていました。そうして少しずつ打ち解けたころに、彼が私にぼそっと、「僕は誰にも言えないんですが、原発の仕事をしています。だから、どんなに努力しても無駄なんです」と言いました。

私は、そのときそういった知識がなかったので、心の中で、「変な言い訳する人だなぁ」と思いました。

ですが、「○○さん、そういうこともあるかもしれませんが、一度努力だけでもしてみましょうよ。ほんの少しだけでも良くなったら、それだけでも私もうれしいですし」と話して、頑張ってもらいました。そして、改善していって、私が辞めることになったとき、彼が「君は本当に僕の天使だったんだよ」と言って涙を流したことを今でも覚えています。

彼に、「絶対に誰にも言わないでくれ」と言われたので、誰にも話さなかったのですが、今になって、あのビデオを見て、初めて彼の話が理解できました。

そして、今になって、彼の本当の意味での孤独の闇に気付かなかった、自分の若さが恥ずかしいと思いました。

私たちは、幾多の人の犠牲で豊かな生活を送っているのでしょうか?』



このところ、Lutsucoさんという方のブログを拝見し続けています。
原発や核についての情報を、見やすく紹介して下さっていて、参考になります。


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