フランスの泥棒事情 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

フランスの泥棒事情

  • 2005.08.08
“体育会系”とも“修行系”ともいえるバカンス第一弾から帰って一週間、落ち着いてパソコンの前に座る時間も、穏やかに深呼吸する時間も取れないまま、忙しく息せき切ったように過ぎてしまいました。
この一週間の間見に来て下さっていた方、本当にすみません。
ここらでゆっくり休んで、いろいろ書きたい・・・のですが、明日からまた2週間留守にします。
ノートパソコンでもあればバカンス中でもアップできるかな?とチラリと思ったのですが、それもダメだとすぐに気がつきました。
バカンスは電気も電話線もないところにいたからです(笑)。
明日からもおそらく同じ状況になるでしょう・・・(∩_∩;)



ところで「居留守」と言えば、いるのにいない振りをすることですね。
では「居る巣に入られる」と言えば・・・・?

先日、夫の友人夫婦たち何組かと集った時に、リヨン郊外の田舎町に住を構える夫婦が「泥棒に入られた」と言いました。
話を聞けば、眠っている夜の間に入られて、現金やジュエリーなどを盗まれたんだそうです。
家族全員眠っているのに入られたのです。
彼らには我が家と同い年の子供が二人います。
子供たちはもちろん、夫婦とは別室の子供部屋でそれぞれ寝ています。

フランスでは昼間、家族がサロンで寛いでいる隙に他の部屋に泥棒に入られた話や、友人のように夜寝ている間に盗まれた話は、新聞やテレビのニュースでよくある話です。
それですから安全な国日本から来て「安全ボケ」している私は、家の中にいてすら内側から鍵をしっかりかけるよう、フランスに来て以来数え切れないほど注意されてきました。
脅し用の空砲ピストルを買う話まで夫は持ち出したりしています。
でもどこかでやっぱり「大丈夫よ、そこまで用心しなくたって…」と思う気持ちがあったのです。

友人達との長い昼食が終わり、帰宅して翌日、その場にいたもう一組の夫婦から連絡がありました。
その夜、彼らも「居る巣」に入られたと。
夜2階で眠っている間に、一階に置いてあった携帯電話、デジカメ、ノートパソコン、現金、DVD機、貴金属等々を盗まれたそうです。
彼らにも赤ちゃんがいて、子供部屋で寝ています。
人命に危険はなかったとはいえ、もし万が一のことがあったら・・・、すやすやと眠る子供がそんな不審な人物のすぐ側にいたのだ・・・と思うと、ゾッとして心がざわついてしまいました。
夜も昼も戸締りに気をつけなくてはなならない、とようやく私にも実感できました。

リヨン郊外の友人宅の犯人はつかまりました。
ルーマニアからの流浪民で、夏になるとパリを通って集団で南下しながら、田舎町の家々を襲うのだそうです。
なんとその地域一帯でこの時期180件の盗難があったそうです。
ところが、つかまったのは未成年のコドモ。
親が鍵を開ける役割、忍び込んで盗むのはコドモの役割、つかまってもコドモと言うことで御咎めなしになるのだそうで、これが彼らの手口なのです。
ちなみになぜわざわざ「居る巣」を狙うのかと言うと・・・
携帯電話やデジカメなど盗む対象の品が、人が留守の時には家にはないものばかりだからなんですって。
時代が変われば、泥棒も変わるんですね。
アルセーヌ・ルパンやねずみ小僧は古き良き時代ということでしょうか。

というわけで、「空き巣」と「居る巣」の両方に気をつけなければならないので、出かける前の戸締りは厳重に。

volets.jpg


窓一つ一つ、鎧戸(よろいど)を閉めた上に、(かんぬき)をかけて、さらに鎧戸のないガラス窓からは灯りが漏れるように電気は1つつけて出かけます。
こんな心配が必要だなんて、残念な世の中です。

では、8月の末にまたお会いしましょう!


* 調べたところ本当は、夜、家人が寝静まってから侵入する手口を「忍び込み」、日中、家人に気付かれないように侵入する手口を「居空きと言うのだそうです。同じ家宅侵入でも、昼と夜でコトバが違うんですね。
防犯の手引き 用語 / チェックテスト
「居る巣」は私の造語ですので、間違って使わないように。(∩_∩;)
でも意味は通じたでしょ?(^-^)
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