母の日と日本的スキンシップ - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

母の日と日本的スキンシップ

  • 2011.06.01
フランスは5月29日が母の日でした。
毎年、5月の最終日曜が母の日です。
その気分でいると、第二日曜の日本の母の日をうっかりやり過ごしてしまい、母にはお待たせしてしまったことも過去何度かある親不孝な娘の私ですが・・・
母の日って、やはりいいものだなと思います。
娘としても、母としても。



芽が出て、トナカイの母子になった(?) じゃがいも・・・
早く食べなくちゃ・・・

・・・って、時間がないのについこんなことをして遊びながら作ってしまうから晩ご飯が遅くなるのですね~

(トナカイは、シカ科で唯一、オスもメスも角がはえるのだそうです。ちなみにオスとメスで違う単語になるフランス語には珍しく、オスはle renne、メスは le renne femelle ゛メスのrenne゛と呼ぶのです。・・・ちょっと季節はずれの話題ですが、クリスマスまで覚えていて下さいね。)



Lilyさん菜さんのところで「添い寝」の話を読んでいたら、思い出したことがあります。

長男が生まれたとき、産院の部屋で赤ちゃんのベッドから自分のベッドへ移して母乳をあげ、そのまま添い寝をしていたら、お見舞いに来てくれた義母が開口一番、
「フランス女性だったらそういうことはしないわ・・・」
と、驚いたように呟きました。
声のトーンはむしろ感心しているような感じでしたので、もちろん悪い気のするものではまったくなかったのですが、それがとても印象に残っています。
「へ?そうなの?じゃぁどうするのかしら?」と不思議に思って聞き返すと、「自分のベッドに入れて一緒に寝るということはしない・・・」というようなことを言われたのを覚えています。

その後退院して自分たちの生活が始まると、夫は添い寝に大反対。
ベッドはこちら風に親子別々でも、夜中、母乳をあげたまま朝まで一緒に寝ている私と息子を見て、夫の顔はひきつりました。
「そんなことをすると、親離れが出来ない子になる!」と言うのです。

親離れって・・・まだ生まれて間もない子なのに、何を言っとるのか
今は愛情を惜しげなくあげる時だと言うのに・・・

母乳をあげたら、さっさと別室の赤ちゃんベッドに戻して別々に寝るべき、という夫の言動は、私にはまったく理解不能でした。
私と子供を引き裂こうとしているとしか思えなくて、傷つき悲しかったり、
焼きもちを焼いているのかしら、と理解を試みたり。
だって、赤ちゃんは、本当に母親のぬくもりに包まれて安心しきって眠れるんですから。
それがどうしてわからないのか、当時私には本当に夫という人がわからなくなりました。
でもそれは、フランス的な子育ての考え方だったのですね。
数ある夫婦間のカルチャーショックのひとつだったのです。

結局、夫は夜中に起きなくてよいように階下の寝室で寝ていたので(耳栓をして!!)、
二階に寝ていた私は、隣室の息子を寝かしつけるときは別々でしたが、夜中の授乳から朝までは添い寝を続けていました。

そして2年半後に娘が生まれたときは、子供部屋が一つしかなかったこともあり、息子は1人ベッド、夫も階下の部屋で耳栓をして1人寝、二人を夜中起こさないように、私は授乳期間は堂々と娘を添い寝をして育てることが出来たのです。その時は夫もなぜか反対しなくなっていました。


親子で一緒にしないこと、と言えば、日本と違うことはまだ他にもあります

子供が園児ぐらいになって、夜寝る前になると、私たちのふとんにやって来て一緒に寝っころがるのがなんとも楽しくはしゃいでいる様子なのですが、これも夫はイヤがりましたね。
夫婦のベッドに子供は入れるな・・・というのが彼の言い分でしたが、これも私にはなんともいえず寂しく感じたものです。

親子でお風呂に入ることもないですね。
これに対しては夫は何も言いませんでしたので、私はよく入りましたが、夫自身は1,2度したことがあるだけです。今でもお風呂場には鍵をかけて、子供に全裸を見せることがないように気をつける人です。
私の日本人の友人は、やはりフランス人の旦那さんが子供と一緒の入浴をダメだと言うので、一度もしたことがないという人もいます。

フランスのカルチャーというだけでなく、夫の個人的な性格にもよるのでしょうけど、一般的な習性というのはあるのでしょう。
一緒に川の字で寝るとか、親子でお風呂に入る、と言うと大抵のフランス人は目を丸くします。


フランスではビズ(ほっぺたにキス)をしたり、抱擁したり、というスキンシップは多いので、フランス人から見ると日本人は親子であってもスキンシップをしないでも平気な、理性的な関係を持っている国民だと思われているようですが、実はスキンシップの取り方が全然違うのですよね。
公的な場でべたべたはしないけれど、私的な場ではフランス人以上に境目がなくフュージョンしていくのが日本かな、 と思います。


添い寝の話から、昔のことをいろいろ思い出させてもらいました。
フランスのやり方をよく知らず、
どうしてだろう
なんでそんなことを言うのだろう
と思うことがいっぱいあって、
悲しかったり、
傷ついたり、
迷ったり
しながら、手探りで、懸命に過ごした日々でした。


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