びっくり!バスの運転手さん - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

びっくり!バスの運転手さん

  • 2011.02.03
今日は旧暦のお正月ですね。
私は太陰暦の女」と、もう何年も前から感じてきました。というのも、元旦にはまだまだ身体がついていってない感じがするのですが、ようやっと一区切りできる感覚を心でも体でも覚えると、大抵は旧正月だからです。どうしてなのか、自分でも不思議です。

旧正月にちなんで(今年は節分ですね)改めまして、皆さまの今年一年のご健康とご多幸をお祈りさせていただきます 
皆さまにとって実り多い一年でありますように
そしてこのブログに来て下さる皆さまと楽しい時間を分かち合えますように


さて今年の私のテーマですが、ウサギにちなんで、「好奇心を持って聞き耳を立てる」にしたいと思っています。
・・・・・・いえ、聞き耳を立てると言っても「家政婦は見た!」になるわけではありませんよ

うさぎってすごく臆病なのに、意外なほど好奇心旺盛です。
ケージを掃除した後や、いつもと違う場所に連れて行くと、環境の違いを察知して最初は警戒して動かないでいるのですが、すぐに興味の方が勝ってきてチョコチョコとあちこちを探索し始めます。
その素直な好奇心がとても愛らしい動物なんです。
私も彼らのように、臆病ながらも心をオープンにして、よく聞いて、素直な好奇心を持って、新しい環境を過ごしていきたいと思います。


新生活が始まりました」 の記事でお伝えしましたように、子供たちのバス通学もちょうど一ヶ月が経ちました。
生まれて初めて市バス通学をすることになった彼らが、初めて乗車した朝は、衝撃的と感じたほど印象深いものでした。
まだ真っ暗な朝、外灯もない通りに出ると、目を凝らしてバス停を見つけました。私たち3人以外誰もいません。
本当にこの時間でいいのかしら・・・乗り過ごしてしまったのではないかしら・・・
と不安になりながらも待っていると、来た来た! 向こうからバスらしきものが。
あの番号のバスでいいのかしら?これに乗るの? 手を挙げて止まってもらいます。
用意したチケットを手に握りしめて(まだ定期券を買っていませんでした)いると、バスが私たちの前で止まり、静かにドアが開きました。
満員でドアの内側まで人が立っているのが、止まる前からでもわかりました。
さぁいよいよ乗車!
と足を踏み入れると・・・車内の照明は薄暗く、黄色味を帯びた消耗しきったような電光がぼんわりと乗客たちを照らしていました。トトとナナぐらいの年齢の学生から、もっと高学年の学生たちでぎっしり、通勤の女性も数人混ざっているのが目に飛び込んできます。
しかも、みんな、すごい仏頂面
仏頂面の顔顔が天井のほの灯りの下で、お面のようにこちらを向いています。

おおおーーーー
全員知らない人だらけ

というのが、乗った瞬間の衝撃的な印象でした。子供たちにとっても、私にとっても。

幼稚園から小学校の間は、ずっと村のスクールバスで通学していた子供たちです。
運転手さんも、乗っている他の子たちも、みんな顔見知りの人ばかりで朝がスタートしていました。
中学に入ってからはマイカー通学だったので、これも家族との移動です。
知らない人と移動空間を共有する、ということが、ほぼ初めての経験だったのですね。

もちろんバスや電車やトラムに乗ったことはありますが、定期的にというわけではなくて、たまにバカンス中に乗るものでしたからアトラクションのような気分で乗っていたと思います。
毎日の移動の足として、というのは、初めてのことでした。
私にとっても、久々のこの朝の仏頂面の知らない人だらけの乗客を乗せたバスに箱詰めされる、ということが ちょっと怖くもあり、異様な感じも受け、ぐわーっ と来るものがありました。
トトもナナも、それぞれ重い10キロのリュックサックを背負いながら、硬直状態で立ち尽くしていましたよ。
「人が多すぎる」とトトは言い(どこが多いのか?と私は思うくらいですが。やはり彼は人口密度の低~いところで育ってますから。)、「バス酔いがする」(急カーブと急斜面があり、ものすごい荒運転で揺れること、揺れること)とナナが言い、先が思いやられるかも・・・と少し心配になりましたが、3日目からはあっという間に慣れて、元気に通学しています。


さて、数日後の朝の出来事です。

私たちが乗った後も止まる先々で乗客がいますが、入り口まで人が立っているので乗り込めない状態なのを見て、運転手さんがアナウンスをしました。
「乗れない人がいるので、もう少し後ろにつめて下さい。」
確かに後ろの方は多少スペースがあるようなのですが、バスの真ん中あたりに立っている人たちが動かないと先に進めません。私たちは窓側にへばりついていたのですが、中央の通路に立っている人達は動くに動けずにいるようでした。
すると、運転手さんのアナウンスは一転して仰天の口調になりました。

「まったくどいつもこいつもバカばっかり。毎朝、毎朝繰り返し言ってもわかりゃしねぇ。
後ろにつめないと誰も乗れねぇって言ってんだろ。エンジンが脳みそにかかるまで、こっちのエンジン切るぞ。」

と言うがいなや、本当にバスのエンジンを切って、止まりこんでしまったのです


シュウゥゥン・・・とエンジンの音が消え、車内の照明も消えました。
静けさと、暗さとともに、何かが起こったと気づいた中後部の乗客たちが、3歩、4歩とのろのろと後ろに移動し始めました。声を発する人は誰一人いませんでした。
前半部にスペースが出来て、外で待っていた乗客が乗り込めると、運転手さんは
ようやっと脳みそに達したようだな
と言い、エンジンを再スタートさせて発車しました。
それからも 
「数ある仕事の中でも、こんなに腹の立つ仕事はそうそうはねぇよ!」 
とブツブツ言っていました・・・。
私は思わずナナと顔を見合わせて、目で語り合ってしまいました・・・。

さすが、人間味丸出しのフランスの運転手さん
しかし、効果はバッチリありましたね。
日本の満員電車のように、ドアから乗客を押し入れる係の駅員さんがいたら、彼も喜んだことでしょう。

他にもまだ運転手さんの面白い話がありますよ。
長くなってしまいましたので、それはまた次回に。

というわけで前々回のクイズの答えは ②乗っているのは知らない人だらけ でした♪


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