日常の中のホメオパシー - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

日常の中のホメオパシー

  • 2010.03.21
前回、私が飲んだ花粉症に効いたホメオパシーの話をしましたが、ホメオパシーって何やねん?と思われる方、ホメオパシーが一般的でない国にお住まいの方、聞き馴染みのない方のために、World Bazaar 21という番組サイトの中の『各国いまどき報告』で以前書いた記事をここに再掲載しておきます。説明の足りていないところも多々ありますが、ご参考になれば幸いです。
(2006年7月掲載分+α)。

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最近は日本でも「ホメオパシー」という言葉を耳にするようになったそうですが、私が初めて耳にしたのは、フランスに来て、子供が出来てまもなくのことでした。子供はよくゴチンと頭をいろんなところにぶつけてきます。エーンと声をあげて涙をポロポロこぼして、ぶつけたおでこの赤くなったところを見せられるのは日常茶飯事。すぐさま氷を当てて、大きなタンコブになるのを防ぐのは昔ながらのやり方ですが、そのときです。「ほら、ほら、これを飲ませて…」と、よそのお母さんに差し出されたのがホメオパシーでした。

白い半透明の小さな粒を4、5粒、噛まないように舌の裏側に入れて、ゆっくり溶けるのを待ちます。金平糖を薄くしたような甘味で、子供でも嫌がらずに口を 開ける味です。「それ、なあに?」と聞く私に、「あざやコブを防ぐのよ。打ったときにすぐ飲んで。打ち身がひどい時は、私なら夜寝る前にもう一度飲ませるわ。副作用もない自然療法だから赤ちゃんから妊婦でも安心して飲めるのよ」と。

ホメオパシーとは、同種療法または同毒療法といい、「ある症状を持つ患者に、もし健康な人間に与えたら、その症状と似た症状を起こす物質をきわめてごく薄く薄めてわずかだけ与えることによって、症状を軽減したり、治したりしようとする療法」のことだそうです(ウィキペディア百科事典より)。
症状を起こすもととなる物質とは植物や鉱物、動物で、それを水で限りなく薄く希釈して出来たものが、この粒粒(日本ではレメディと言われているようです)。約200年前にドイツ人の医師によって始められました。

以来、子供のタンコブとホメオパシーは切れない間柄となりました。そのせいなのか、それとも大きな打ち身がないせいなのかわかりませんが、ゴチンゴツンと あちこちにぶつけてくる割には、おもちのように膨らんだコブも青あざも見たことがありません。

通常は上記に述べたように、マッチの頭ほどの大きさ(直径4ミリ程度)の白い丸粒を4、5粒なめるのですが、それよりさらに小さい粒のものを容器一本飲むタイプや、ある特定の症状 を治すために数種類を調合した薬タイプもあります。

車酔いをする子供たちに、まだ小さいので「薬」はあげたくないけれど・・・というとき、ホメオパシーがあります。いつもカットしてもらっている美容院の担当女性は、一日中立ちっぱなしで足が重く静脈が膨らんで痛いのが、ホメオパシーにしてから痛みがなくなったといいます。
この時期は日射病に要注意ですが、強い太陽光線を浴びてしまったらホメオパシー。
抗生物質漬けの薬に嫌気がさしているママたちは、さまざまな症状の子供を抱えてホメオパシーを利用している人 を多くみかけます。その他、思春期のにきび、生理痛、つわり、アレルギー、禁煙、不眠症・・・と、利用機会は広範囲に及んでいます。1993年から 2004年まで勤めたサッカーのフランスチームの主治医もホメオパシーを使っていたそうです。

またある時、公園で遊んでいる時、人見知りのわが娘を見た初対面の年配の女性が「どうしてホメオパシーのドクターに見せないの?」と言いました。
えっ?人 見知りを治すって? そんなこともホメオパシーで治せるの?? 
思ってもみなかった提案にびっくりした私に、その女性はごく普通のことと言った風にうなずきました。恥ずかしがり屋の内弁慶は、私も夫も子供時分そうでしたから(今では面影もない?!)、大して気にしてもいず、成長するにつれてなくなってくる だろう・・・と思っていましたので、結局この時はホメオパシーのお世話にはなりませんでしたが、性格的なものまで直せる・・・ということが印象的でした。つまりテラピーの役割も果たすということですね。

大勢の人前でスピーチしなくてはならず緊張であがってしまう社会人、また、試験前でストレスが強く本領発揮できない学生・・・そんな人にもストレスを軽減 する嬉しい味方のホメオパシーがあるんです。水が怖くてプールの授業で泣き出してしまう子供にもおすすめのレメディがあります。

このように様々なところで用いられていますが、科学的に効果が立証されているわけではなく、信じない西洋医学のドクターも多いのです。我が家の小児科の主治医も「希 釈しつづけて水飴のようになったものを舐めて、何の効果があると思いますか」といいます。民間に広く浸透しているけれど、科学的説得力に欠けているのが実体のようです。

それでもフランスではごく普通の薬局に行けばどこにでも置いてあります。薬局員に相談をすれば、適切なホメオパシーを薦めてくれるでしょう。社会保険では 上限35パーセントまで払い戻しをしてくれます。また町のホメオパシーのドクターも電話帳で簡単に見つかります。
このドクターになるためには一般医のドクターの資格を取得した上で、さらにホメオパシーの勉強をしなければならないそうです。ヨーロッパではホメオパシーの売り上げがダントツの国フランス(2位 がドイツ)、40パーセントのフランス人がホメオパシーによる治療を試みたことがあるそうです。
人のみではなく、動物にも効果的で、獣医や家畜農業にたずさわる人への授業も行われているとのことです。



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コブやアザに効くホメオパシー。我が家で一番お世話になっているものです。
値段は1.81ユーロ。
薬の名前に入っている「アルニカ(ARNICA)」というのはキク科の植物の名前です。
クリーム状になったアルニカも打ち身用によく売られています。



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容器の色がこのように違うのは、種類別なのではなく希釈数の違いを表しているのだそうです。
効能は、(画像上):太陽にあたり過ぎた時、(画像下):口内炎が出来た時。
子供たちへの義母の差し入れです。



 
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普通の薬みたいですが、これもホメオパシー。数種のホメオパシーが混ざって調合されています。
緊張や一時的ストレスを軽減する目的用。記憶を高める効果もあるので、試験前などにおすすめ。また、水を怖がる子供には水泳の授業の前などに飲ませると落ち着くそうです。



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フランスの薬局。緑色に電光点滅する十字が目印です。


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※ 前回いただいたコメントを拝見しながら、日本ではどのように紹介されているのかといろいろ調べていたら
ホメオパシーのブログを発見しました。
もとになっている物質の説明が、専門的かつわかりやすく書かれていて、とても興味深いです。
ホメオパシーとともに、ロンドン・ハムステッドヒースのかたわらで


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