結果はノン - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

結果はノン

  • 2005.05.30
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                ↑ 「フランス共和国
                   自由-平等-博愛
                   国民投票
                   NON     」

欧州憲法に賛成か反対かを問う国民投票が日曜に行われました。
結果はもうご存知ですね、55%がノン。
統計予想の段階からノンが優勢だと言われていましたが、フタを開けるとその通りの結果が待っていました。
これを取り上げて朝からメディアでは喧々囂々の議論、「政治的ショック」「政治的激震」と伝えています。
前回の大統領選挙の時もそうでしたが、こういう投票が行われるたびに、政府は厳しい国民の現実を初めて知った顔をするようです。

ノーが言えない日本人とは逆に、フランス人はノーばかり・・・という単純なことではなく、根深い国民の不満が投影されているようです。
長引き一向に改善されない失業率、増える貧困層、仕事を持っていても不安定な暮らし、東欧からの人件費の安い労働力が流入することへの強い不安、など現政権への反発や不信が明らかにノンを選ばせたのです。
おりしも、南部のペルピニャンでは住民の半数がアラブ人、もう半数がジプシーという町で死者が出て両者間で暴力的な争いが起きています。
移民・人種問題も深刻です。

この否決が今後、他の加盟国、またフランス自身にどのような影響を与えていくのでしょうか・・・。
「ヨーロッパ」というひとまとめの概念はどのように作られていくのでしょうか。


少し前に中国で日本に対するデモがありましたが、日本を取り囲むアジアの国、中国を始め北朝鮮、韓国、東南アジアの反応を眺めて、あぁ日本てつくづく孤独な国なんだ…と思いました。経済力という力で抑えているけれど、真には近隣の協力は得られない、今もこれからも戦争のキズを引きずっていかなければならないアジアの孤島なのだと。これでは「アジア」という一致団結した概念は到底作られない。
それに比べると欧州統合というのは、先進的で偉大なる一歩だと思います。

これから先、「ヨーロッパ」がどうやって足並みを揃えていくのか、興味深いところです。

投票方法は、ウイとノンと書かれた白い紙を持って、カーテンで仕切られたボックスへ行き、どちらかを真ん中の茶色い封筒に入れて投票します。
上の写真は右下のノンの投票用紙をアップにしたもの。

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