子供たちの大統領選挙 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

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子供たちの大統領選挙

  • 2007.04.20
elections.jpg


フランス人といえば、感心してしまうくらい、どんな些細なことでも延々と議論できるテーマにしてしまう能力に優れた人たちですが、政治についても同様のようです。
一般に、話題にするのはタブーと言われている宗教と政治ですが、どんな若い人でも、政治に対する関心があり、話題になればひとしきり話が持ちます。
それでいて、自分がどの政党か、という肝心のことは滅多に打ち明けないままなのですから、うまいものです。ぐるぐると政治家についての間を巡りめぐって会話が続いていき、後になって「結局あの人はどの派なのかなぁ?」と疑問を残すことになったりするのです。
またそれだけ議論に花が咲いていながら、前回の大統領選では、シラク氏とル・ペン氏の一騎打ちという、不謹慎にも笑ってしまうような救いようのない選択に自らを落としこんでしまった、ちょっと間抜けなフランス人に、私は愛着を感じてしまうのですが。

どんなに若い人でも・・・・そう、小学校4年(こちらではCM1)の息子トトも、今年に入ってから大統領選挙について、時々尋ねてきました。クラスでも話題のテーマなんだとか。立候補者12人についてなかなか詳しく、子供たちもそれぞれ好き嫌いがあるようで、こんなに小さい子達にも政治が浸透しているんだと驚きました。

UMP総裁のサルコジ氏はサルコ、マスコミを賑わせている社会党セゴレーンヌ女史はセゴ、大中道主義で自信たっぷり浮上してきたバイルー氏はマヨ(バイユー→マイユー→マヨネーズ)、極右ルペン氏は古くなったパン(ペンとパンと音を掛け合わせた模様、それに彼が年配ということでそう呼んでいるそう)、年季の入ったトロツキー主義ラギエ女史はラギーユ、建設中のマクドナルド襲撃で有名なジョゼ・ボベ氏はボブ、釣りと狩りを愛する熊さんのようなニウス氏はニュニュ・・・・・とそれぞれ全員にあだ名まで付いています。

第一回大統領選挙はこの日曜(22日)です。
先日のニュースでは、フランス人の4割がまだ誰に投票するかわからない・・・という返答だそうですが、子供たちは煮え切らない大人たちより率直です。
彼らが、先週クラスで前投票を行ったそうです。
結果は?と聞くと、「サルコの圧勝」ということでした。
「へー、サルコの何がそんなにいいわけ?」と続けて尋ねると
「彼はいい、とみんな言ってるよ。」
なるほど、そのフィーリングだけで選んでいる感覚がまだ子供かもしれません(笑)。
彼がこんなに子供たちに人気があるというのは、指導力のある父性を感じさせるのでしょうか?
移民政策について物議を醸し出している彼ですが、彼自身もハンガリー系移民2世です。移民2世の者が一国の主の有力候補になるということは、日本では考えられないことですよね。
ちなみに、4人の子供の母であり、同政治家である夫オロンド氏の妻であり、美貌のセゴレンヌ女史は女性ということでフェミニストの面でも関心を集めていると、マスコミでも出ずっぱりの報道ですが、「ママ、女の子ですら誰も彼女に投票しなかったよ。」とのことでした。

小学2年(CE1)のナナも、学校から戻ってくると、
「あのね、エンゾがそっとあたしに教えてくれたの。“ボクはサルコジに投票する”んだって。」
まぁ、7歳でもそういう話をしているんですね。しかも、ここでもサルコですか。
実際には親や周りの大人の意見を聞いてそう言ったのかもしれませんが、「ボクの親は○○に投票する」と言うのではなく、「ボクは」というところが、なかなか主体性があって、カッコいいではありませんか。

子供たちの先見の明、果たして本大統領選と比べるとどうでしょうか。
彼らの未来と関わっているのだから・・・良いリーダーが現れてくれるよう、私も祈りを込めて見ています。

各家に郵送された投票用紙と候補者のパンフレット。
トトも公約や政策を夢中で読んでいました。

elections2.jpg


ちょうど夫が10歳のときに、ミッテラン氏が大統領になったそうです。そのときも、選挙前選挙後でクラスでもちきりの話題だったのを今でもよく覚えているそうです。
今度は息子が10歳、さぁ誰がなるのでしょう?


@ 一枚の投票用紙は一発の銃弾より強力だ。(アブラハム・リンカーン)

@ 世論調査が投票するんじゃないわ。人々が投票するのよ。(ヒラリー・クリントン)


(4/25 その後の話)第一回投票が終わった時点で、決戦進出は、サルコとセゴの2人とわかった今週、クラスの半数はセゴレンヌ女史を応援すると言い出したそうです。
この変わり身の早さ・・・(笑)。
これも子供の感性なのか、それとも予感を感じさせるものなのか・・・? 決選投票5月6日をお楽しみに。
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