ラ・ベット・ピエの続き - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

ラ・ベット・ピエの続き

  • 2007.03.13
名前が違うじゃないのよ。

と、思わず呟いていました。 
そんな風にツッコミを入れられても、目の前の野菜は困ってしまうでしょうけれど。

ちょっと想像してみて下さい。
前回初めてお会いした方が、「佐藤さん」とおっしゃるとします。
なぜそうわかったかというと、その方は「佐藤」とネームプレートのあるデスクに座っておられたからです。次回お見かけしたときにもそうなのですから、すっかり佐藤さんだと思うわけです。

ところが3度目にお会いしたときには、「塩野」とあるデスクにどっぷりと腰掛ているではありませんか!
あら?お名前が違うじゃないの?
と呟きたくなってしまうではありませんか。

前回の記事でご紹介した野菜、覚えていますか。
最近私のお気に入りになった、ラ・ベット・ピエ・・・・・・

のはずが!!


姿は同じはずなのに、なぜか店内での名前は「カタローニュ (Catalogne)」となっていました。
スペインの一地方、カタロニアから来ているのでしょうか。
(だけど、イタリア産って書いてあるんだけど。)

んっ?いつのまにやら名前を変えたな・・・まったくフランスのお店らしくアバウトなのだから。。。それに売られている棚の場所も変わってるわ・・・ と思いながら、以前まで置いてあった棚に視線をずらしていくと。。。
前回と同様「ラ・ベット・ピエ」のプレートがありました。
その下にあったのは・・・

labettepied.jpg



おお、まさに「ラ・ベット」(前回記事の真ん中の写真)の「ピエ(下部、根もと)」。
ラ・ベットにそっくりです。
いよっ、親子!ラ・ベット屋!(歌舞伎の合いの手のつもり)と思わず拍手したくなりました。(←八百屋さんの中で騒がしい怪しい客ですね。)
これぞ、前回腑に落ちなかった説明 『ラ・ベット・ピエは、ラ・ベットを早摘みしたものです』を体現しているものでした。ふむふむ、ようやっと納得!

つまり前2回は(2回買ったんですが)、売り切れだったのか、在庫がなかったのかわかりませんが、たまたま空っぽだった「ラ・ベット・ピエ」の場所に、不本意にも入れられていたわけだったのですね!
どうりでラ・ベットに似ても似つかないわけでした。

というわけで、お名前を改めてご紹介させていただきます。
「カタローニュ」さんです。どうぞよろしく。
(しかし今度こそ本当にカタローニュさんなんだろうね。一抹の不安)


→ → → 
(3/17後記)不安は的中しておりました(笑)。
イタリア在住ihokoさんにコメントをいただいて、ようやく発見しました。
今度こそ、間違いなく、正真正銘の、本名です。(三度目の正直?)
 「プンタレル(puntarelle イタリア語から直接来たもののフランス語発音。)、または シコレ バレーズ(chicorée barèse)」
ですって!
チコリの一種なんだそうです。そう言われてみれば、ほのかな苦味がそれかもしれません。
あー、これでようやく気分スッキリ。
名前を巡ってちょっとしたお騒がせ野菜になりましたが、美味しいからこれもご愛嬌。

labette.jpg


+++++++

まぎらわしいと言えば、野菜の名前は地方によっても少し変わるようです。
以前、「ラ・プール・オ・ポ(鶏鍋)」のお話をしたときに、レシピの中に ナベ Navet という野菜が出てきました。これはうちの方のお店では「大根」を表すことが多いのです。
大根は Navet、または Navet blanc(白いナベ)。

navet.jpg



ところが辞書では正確には、Navet はカブのこと。
大根を意味したかったら Navet long (長いナベ)になるはずなのです。
でも生活の場では呼び方が少し変わっているのですね。
うちの方ではカブは Navetではなく、「ラーブ Rave」と呼ばれています。(写真奥のカゴに入っている紫と白の丸いもの。)
(ウイキペディアによると、ラーブはナベよりも大きなカブ。またラーブとナベはときに同じ意味に使われることもあるそうです。)
あぁ、ややこしい。きっと八百屋さんも、ナベでも白いナベでも長いナベでも、どっちでもいいよ、って思ってるかもしれません(笑)。

それでついつい「ナベ」と言えば、私は「大根」を即座に思い浮かべてしまいます。
他の地方ではまた違う呼び方があるのでしょうか。

ちなみに、こちらの野菜って、どれもこれも日本の野菜に比べるとお化けみたいに大きくて(それとも日本の野菜が特別にお人形さん用みたいに小さいのかもしれませんが。)最初はビックリしたものですが、そんな大きいだらけの中で気が抜けるくらい、日本の野菜に比べて小さいのが、大根。

大根って、「大根足!」って言うくらい、太くてくびれがなくて、ズドーンとしているものでしたよね?
大根おろしを作ろうと思ったら、「さぁ!」と腕まくりをして、両脚を肩幅よりも広く開いて、腰に力を入れて、むんずと大根をつかんで大工仕事に取りかかるかのごとく、するものですよね?
加えて、 巨大化するという他の野菜の法則でいったら、こちらの大根はお相撲さんの足ぐらい大きくなってもよさそうでしょう?
ところがこっちの大根て・・・ニンジンと変わらないくらいの大きさだったりして、
しかも、しなまで入ってます(笑)。

20070312152121.jpg



おろしていても、しな~、しな~、と細い体が揺れ動いて、頼りないことこの上ない。
チョット、あなた、本当に大根なの?
もっとドデンとしててちょうだい!おろし終わるまでシッカリしてて!
とハッパをかけたくなるくらい。
だから、一本ぐらいおろしたって、三口ぐらいでなくなってしまいます(うちが大食いのせいもあるかもしれませんが)。

こちらの大根足といったら、白くて細くてしなしなした足ですね、きっと。
褒められたと思ってしまうかも?!



さて、これはシューラーブ。(コールラビ)

chourave.jpg


外側はキャベツ(chou)みたいだけど、中はカブ(rave)。という野菜ですって。
生でも火を通しても食べられるそうです。
カブみたいに薄切りにして浅漬けにしようと思って買ってみたのですが、切った感触が思ったより硬かったので、浅漬けはやめ。まだ食べていません。さぁ、どうやって料理しようかな。


その後、浅漬けにしていただいたら、甘みがあってクセがなく、歯ざわりもよく、とっても美味しかったです!
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