写真を撮り忘れる理由 - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

写真を撮り忘れる理由

  • 2007.01.23
3度も写真を撮り忘れました。
私が写真を撮り忘れる、なんて・・・・・一体全体どうしてしまったんでしょう!
と首を100回ほどひねってしまうくらいのことです。
ちょっと信じられないことです。
お財布を忘れることはあったとしても、写真を撮るのを忘れるなんて!
写真の「しゃ」の字もよぎりませんでした。
カメラの「」の字も思い出しませんでした。

後になって気がついて、「じゃぁ次回に撮りましょう」と思うのでしたが
その次回になっても完全に忘れていたのでした。
そして「じゃぁじゃぁ次回こそは!」と思っていたはずなのに・・・
・・・・・・・・・・・
またしても、コロリッ、と抜け落ちてしまいました。
よっぽどのことが私の頭の中を占めていたのでしょうか?
そう、今回、自分で自分を発見しました。
私に写真撮影を忘れさせるほどのことが、この世に存在するということを。
それは・・・・・ バーゲンでした。(笑)

1月10日の水曜から始まった全国一斉バーゲン。(地域によってズレがあります。)
フランスのバーゲンは、夏と冬の2回、時期は法律で定められており、セール対象となる品についてもインチキのないように取り決められています。
なかなか行くことが出来ず、出足が遅れましたが、3度繰り出しました。

ここ数年で自分が変わったこと、と言えば幾つかあると思いますが、「買い物の仕方」も大きなそのひとつです。
20代の頃は、欲しいものがあればすぐに買っていました。ある物を見ると欲しいという欲求がどこからか湧いてきます。それが激しく強烈な波となって押し寄せ、あっという間に体中を、心を支配するのです。それがあったら生活が一変する、もっと楽しくなる、もっと美しくなる、もっと素敵になる・・・と大げさに言えば想像してしまうのです。
いや実は、それによって変わらないこと、素敵にならないことは、無意識にはわかっていたのかもしれませんが、それを「無視していたい」のです。
ちょっとややこしい言い方ですが、それを買うことによって得られるだろう変化を想像することで生じる「ワクワク」に瞬間的に中毒になる、という感じでしょうか。

冷静に分析してみると、その物を見て「気に入った」時点から、その物を「手に入れたい」、と思う時点は同時であるような気がしますが、実は2点間はすでに違う次元にあるのです。
気に入ったのは自分にとって趣味が合うから。手に入れたいのは、付加価値、想像力などが働いているからではありませんか。
手に入れることで生活がどのように変わるのか、それを落ち着いて考えることで、「物は素敵だけれど私の生活には影響がない」と結論を出すのは、「気に入った」時点に戻ることです。
手に入れたいと思う時点でこの作業をじっくりとしないと、「何がなんでも欲しいっ!」というワクワクに取り憑かれた所有欲に突き進んでいくことになります。

私はこの瞬間中毒性ワクワクを何度も何度も味わいました。
物自体は実はどうでもいいのです。
それを「手に入れる」ことによって、ワクワクを今後もずっと手に入れることが出来る・・・気になるのです。
逆に言えば、買わないとワクワクを手放すことになる。
そのファンタジーを掻きたててくれる媒体がたまたまその物なわけです。
でもそれは単なる瞬間中毒性ワクワクですので、購入後少し経つとテンションが下がり、愛着もなくなる・・・物がほとんどでした。
一時期ワクワクできるのですから、それはそれでいいのかもしれません。でもテンションの下がる時のちょっと虚しい感じを繰り返すのは、本当の満足に結びつきようもありませんでした。

軽い恋愛と同じで、どれもこれも「本物」ではありませんでした。
自分にとって本物の男がひとりいればいいのです。長続きする男がひとりいればいいのです。
でも、あれもチョットいい、これもチョットいい、と本当に相手を理解し好きになることもなく、ただただ自分のものにしたくなる、自分のものにすることによって自分が変わるような気がしていただけだったのでした。そしてそこにはいつも深い寂しさが付きまといました。
執着であって、愛情ではなかったからです。

買い物依存症という言葉を聞いたことがありますが、少しこんな感じでしょうか。
もちろん借金をしてまで物を買うこともなければ、カードの支払いもきちんとしていました。ちゃんとお給料の範囲内でやりくりして暮らしていましたが、帳尻を合わせるために、月末にはご飯にふりかけだけの時もありましたっけ(カワイイものですね。笑)。

その買い方を卒業するためには、「欲しい」という不条理な欲望と闘うことです。
自分の内に巣食う、中毒的な力に打ち勝つこと、これだけです。
私が変わったのは、
愛の冷め切った物たちがまわりにゴロゴロしている生活を繰り返して、さすがに少し学んだためもありますし、
家庭を持ったせいもありますし(夫や子供にご飯とふりかけばかりを食べさせるわけにはいきませんからネ)、
フランスというアンチ消費社会に住んでいるせいもあるかと思います。
フランス的経済観念の発達した夫に毎日しごかれているせいもあります(これは大きいです。笑)。

今は、あっいいな!と思ったら、日を置いて3度見に行くことにしています。
大抵のものは、2度見に行くこともなく、家に帰ってきた時点で忘れています。
ものすごーーーーーーく気に入ったーーーーーーー!!!
と確信に満ちているものでも、2回目まではまだ興奮して気に入っていても、3度目には少し情熱が下ってくるから面白いものです。
そして、3回見てもまだ初回と同じくらいの気持ちで気に入ったら・・・・・ようやっと・・・・、

いえ、まだまーだ買いません。

バーゲンを待ちます(笑)。

そしてバーゲンで見てまだ気に入って、その上セール対象になっていたら、めでたくご購入~。
気に入ってもセールになっていなかったら買いません。
売り切れていたら縁がなかったと思うまでです。だって、無くて困るものなんて本当にないんですから。

いや~人って変わるものですね。

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でも、衝動買いをまったくしないか、と言ったらウソになります。
昔取った杵柄(キネヅカ)を発揮するのが年2回のバーゲンのときなのですから、楽しいこと楽しいこと♪ 生き生きしている自分を感じます。
とはいえ普段から滅多に物を買わず、本当に必要なものしか買わないようになると、選択力が磨かれてくるものですね。
短時間で、店内をまわり、子供のもの、夫のもの、自分のもの、それぞれパッ、パッ、パッ!と直感で決めていきます。
その決断の潔さといったら、自分でも惚れ惚れしちゃうくらいです(笑)。
きっとものすごく集中力を使っているのでしょう、写真を撮るのを忘れてしまうくらいに!!


というわけで、バーゲンの様子を皆さんにお見せしたいと思って毎回出かけていたのですが、写真がありませんm(_ »_)m。 
こんな間抜けな記事を許して下さい。

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