ラ・プール・オ・ポ - ジンジャーの薫り・・・仏田舎手帖

ラ・プール・オ・ポ

  • 2006.12.11
1年の最後の月になると、なぜかなんとなく、したくなることがあります。
それは、ビジネスランチ。


resto.jpg


普通はしたくなってするものじゃなくて、しなくてはならなくてするものでしょうけれど、この場合は違います。だって相手は夫ですから。
「ビジネス」じゃなくて単なる「ランチ」と言えば話は早いのですが、そこがミソです。
週末に二人で一緒に出かけるのではなくて、バカンスで一緒にランチするのでもなくて、平日の昼に仕事の合間に外でするランチだから、です。
私も仕事で夫の職場の近くに出るときはグッドタイミングですが、そうじゃなくても、時間を示し合わせて彼の職場の近くまで出向きます。
待ち合わせをして、少し待ったり待たせたり・・・それから急ぎ足でレストランに行くのです。

日常の生活では、一緒にいるか、一緒に家を出るか、のどちらかが圧倒的に多いので、「外で待ち合わせをする」ということは思いの外わくわくする出来事です。恋愛時代のデートを思い出しませんか。
仕事の合間にキビキビと待ち合わせ場所に現れた相手を見るのは、お互いに新鮮な印象。1時間という限られた時間内で、気持ちが集中して、普段家では話さなかったこと/話せなかったことなども違う気分で話せてしまうからとっても有意義なのです。

季節を問わず、たまにしたくなるものですが、なぜか1年の終わりとなると、締めくくり感が湧いてくるせいでしょうか。このビジネスランチデートがしたくなります。
もともと、滅多に家族で外食をしない我が家、バカンス中ですら基本は自炊なので、「レストラン」と聞いただけで恍惚とお祝い気分になるせいもありますが(笑)。

そんなとき、クレルモン・フェラン市にある「Chez Jonathan」というレストランに行ったことがあります。前身は「ビストロガストロ」と言って、その時代から贔屓のビジネスマンも多く、美味しいとのうわさはいろいろなところから耳にしていました。働き者の奥さんの美由紀さんは日本人、男前のシェフは韓国出身フランス人のジョナタン。

残念なことに私はその後も滅多にクレルモンに行かれませんでしたし、美由紀さんとお話しする機会もほとんどなかったのですが、同じオーヴェルニュで頑張っている日本人女性がいる・・・ということが、どんなに心ひそかに強く支えになっていたかしれません。

それが、おととしの暮れだったかしら、久しぶりにクレルモンに “上京”すると・・・・・・・・ない!!
見知った看板はあるべきところにありませんでした。店の名前は様変わりして違うレストランになっていました。
愕然と目を疑いました。一体どこへっ????
中の店員に聞いてみると、「日本へ行ったそうですよ。」
に、日本へ!!
その瞬間、おいてきぼりにされたヘンゼルとグレーテルのような気持ちになったものです(泣笑)。
かつて知った店がないことを知ると、突然街が味気なく白々しいものに思えてきました。

でも、その後まもなく嬉しいニュースを知りました。東京の池袋でオーヴェルニュ料理レストランを開店したということです。
クレルモンはさびしくなってしまったけれど・・・でも、きちんとしたオーヴェルニュの味が東京に行ったということは、また違った喜ばしい意味でしみじみとします。
頑張っている美由紀さんとシェフの姿が目に浮かびます。
そしてそのことが私の心を熱く励ますのです。

もっと早くにご紹介したかったのに、こんなに遅くなってしまってごめんなさい。

ラ・プール・オ・ポ」 のブログ 

住所: 東京都豊島区西池袋5-28-3 ノアビル地下1階
定休: 日曜
平日: 11:30 - 14:00 / 18:30 - 21:00
土曜: 11:30 - 14:00 / 18:30 - 21:00
電話: 03-3959-8820

『ラ・プール・オ・ポ』は家庭料理の名前ですが、私も以前フランス人宅で出されて美味しかった思い出のある一品です。
次回は、池袋のこのお店でビジネスランチデートが出来たらいいな♪




*(12/15)
コメントにいただいたので補足説明をしますが、話す内容は家族のこと、仕事のこと、自分のこと、お互いのこと・・・なんでもいいのです。夫婦が、「家」という場所から離れて、一対一で正面を向き合って話し合えるランチタイムを持つこと・・・これをビジネスランチデートと私が勝手に名づけているだけです。

「家」というのは、馴れ合いの場所、甘えの場所、また同時に子育てで慌しい場所でもあるので、それらから自分たちを切り離して、客観的に集中して話せる機会を持つことは、うちの夫婦の場合とても有効なのです。

「バカンスの旅行中」ともまた違います。これはリラックスしている状態なので、共に遊びの場であるわけで、そこでいろいろ話すのともまた違った気分で、ある意味真剣なこともやや他人行儀に正面から話せるランチ・・・だから“ビジネス”ランチなのです。

夜、仕事から帰ってきて、イライラや疲れや緊張を引きずった状態を待ち構えて真剣なことを切り出しても、思わぬ方向に話がこじれたり、神経過敏になって気分を害したまま床に就く時間になったりもします(;-_-)。
昼間というのはまだ精神的に健全ですし、他にもいろいろやることがあるので、比較的冷静に受け止めてほどほどに考えることができるので、ランチタイムはとても活用できる時間なのです。*
関連記事

12 comments

非公開コメント

0 trackbacks

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)