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2009年03月10日(火)
朝ごはんは何食べる?

 
みなさん、朝食には何を召し上がっていますか?

フランスの一般的な朝食は、バゲットパンにバターやジャムを塗ったものと、コーヒー・・・・・だけ、という感じです。

カフェに入ると、これにオレンジジュースがついたり、ホテルのバイキング式朝食だと、卵やハム、ヨーグルトや果物がついたりしますが、それでもビジネスでいらした日本人の方はちょっと物足りないとおっしゃる方が多いですね。

ドイツやイギリスなど朝食をしっかり摂る習慣のある国からのお客様が多い場合は、そのときだけ朝からハムやソーセージなどを出す(フランスの)ホテルもあるようですよ。

そういえば、ドイツを回ってフランスに来た日本人で、出されたホテルの朝食を見て
「これで7、5ユーロ?!フランス、人を馬鹿にするにもほどがある!」 と顔を鬼のようにして怒った人がいましたっけ 。でもバカにしてるわけでもなんでもなくて、そういう朝食なんですね。もしこれから初めてフランス旅行をなさる方がいらっしゃいましたら、そういうわけですから、怒らないで下さいね

でも私は、フランスに住んで良かった!と思えることにひとつに、このフレンチブレックファーストの軽さがあるのです。
全く食べないとエンジンがかかりませんが、少しでも食べ過ぎると一日中調子が狂ってしまう私にとって、何を食べるかももちろんだけど、まず「朝食の量加減」がとっても大事。
フランスの人々の朝食の軽さは、私にはとってもマッチしていて、自然体でいられる心地よさです。
一緒に住む相棒が、朝からもりもり食べる人だったら、やはりお互いの一日のリズムというか、何かが違ってたかなと思うし。一日のスタートが同じって、いい感じです。

朝は手のひらに載るくらいのサイズのパンに、バターときな粉を塗ったものと、濃く入れたダージリンのミルクティ。何か足すとしたら、4clのフルーツジュースか、1/6にカットした梨。 これ以上食べられそうな食欲でも、ここでストップ。これがベストな量です。(誤解のないように言っておきますが、私は朝食以外は大食です!)

食べる内容は、ずっとこれで満足しているかというと、実は心のどこかで模索中です。もっとしっくり来るものがあるような気がするのですが、まだ見つかっていません。お粥もいいかな、と思うのですが、一日のスタートには美味しいダージリンが欠かせないので、お粥だとどうも合わなくなってしまうし。それで、これだ!という朝食に出会うまでは、この内容を続けることになりそうです。
なにか、もっと他にありそうなんだけどなぁ、身も心もピタッと来る朝食が! みなさんの朝食を参考にさせてもらいたいです。
(そういえば、祖母の朝食は、毎朝、おいしい緑茶と和菓子をひとくち、でした。これで健康で長生きしたのですよ。)


夫の朝食は、濃く入れたブラックコーヒーと、バゲットパンにバターをたっぷり塗ったトースト。ときどきバケットをやめて、シリアル+牛乳にもしているようです。
時間のあるときは、オレンジを2個絞ります。

娘ナナは、私と同じく、バゲットにきな粉バターを塗ったトースト。または時々コーンフレークと牛乳。それから果物1コ。

・・・で、この3人は問題ないのですが、困っていたのは息子トト。
朝食にはトーストは食べたくない、コーンフレークもあれこれ種類を変えてみたけど長続きしない、ご飯はもっての他、ときていて、なかなか食べたいものが見つかりませんでした。クロワッサンやチョコクロワッサン、りんごパイならよく食べるけど、毎朝菓子パンというのもどうかだし。でも食べないよりはいいので、手を変え品を変え、これはと思うものを毎朝食卓に出していました。それを、彼もまぁ義務感からなんとか口にしているという感じでいたのですが。

それが、1月にインフルエンザにかかって、高熱を出したときのこと。
熱でヒーフーいっているとき、何なら食べられる?と聞いてみたけど、本人もよくわからない様子。家から17-8キロ離れたところで、たまたま通りかかったパン屋さんで、珍しく食パンを見つけたので買ってきてあったその日、「クロックムッシュー作ってみようか」と提案したところ、あまり乗り気じゃなかったけど「食べてみる。」
それで、作ってみたら・・・・・・40℃の熱があるとも思えない様子でペロリと平らげました。
それからは、何食べる?と聞けば「クロックムッシュー〜!」
インフルエンザが完治するまで、何個、いや何十個?のクロックムッシューを食べたことか!

そしてある朝、言いました。
「ぼく、朝、クロックムッシューだったら、食べたいよ。」
「ほんと!作るわよ!」

というわけで、以来、毎朝飽きずに、熱々のクロックムッシューを2個から3個食べて行きます。それに、レモンを絞って、はちみつを入れたホットレモンを一杯。なんだ、食べたいものなら、食欲があるんじゃない!
母親としては、バランスの取れた朝食メニューが決まってホッと胸をなでおろしています。(でも加工品であるハムを毎日食べさせていいのか、懸念は残りますが・・・。)


パンの外側に少しだけバターを塗って、中にcrème fraîche épaisse (硬いクリーム状の生クリーム)を塗り、ハムとグリュイエールチーズをはさんで、きつね色になるまで焼いて出来上がり。

croquem2.jpg


私は、これにトマトのスライスを加えたものか、ハムの代わりにスモークサーモンを入れたものが好きです。スモークサーモンだったらチーズは入れません。



そうそう、簡素なフランスの朝食をご紹介しましたが、ここオーヴェルニュでは、伝統的な朝ごはんといえば、トリップを食べたそうです!
これ、牛の胃の煮込み料理で、味付けは違いますが、日本のモツ煮込みのようなものです。
朝からモツ煮!!
やはり、農村地帯のオーヴェルニュ、野良仕事には腹ごしらえが必要ですものね。





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2009年03月01日(日)
思いっきりヘアーサロン!の巻

 
春めいた風が吹くようになって、髪の毛も軽やかにリフレッシュしたくなりました。
旅先で初めて入るヘアーサロンのドアを押すと、坊主頭のマスターがニッコリ笑って迎えてくれました。
さぁどうぞ、と椅子に座らされ、大きな鏡の前で結んでいた髪をほどくと、私は言いました。
「この髪形を少しなんとかしたくなって・・・」
そりゃぁ、そうでしょうな!」マスターは坊主頭を大きく頷かせると、真剣な面持ちで納得して相づちを打ちました。「ご愁傷様です」とでも言っているような表情でした。
いえ、そこまで「どうしようもない髪形」と思っていたわけではないので、そんなに自信たっぷりに同意してもらっても困惑してしまいます。
私は続けました。
「それで、10センチほどカットしていただきたいのですが・・・」

マスターは明らかに、「そんなんじゃ面白くない」という顔をしました。
その顔を読み取って、私はさらに続けました。
「それとも、何か私におすすめの髪形はありますか?」

店のドアのところにクリエイティブカットのフランス全国チャンピオンという文字がなにげなく書いてあったのが、頭によぎったからです。ほんとかどうかは別にして、面白そう、と思ったのです。

「いいですか!」 とたんにマスターは張り切って、両手を広げて説明しました。
「あなたは髪を長くしていたいのは、後ろで結べるように、とおっしゃる。でも、髪を結ぶ必要がないくらい、短くカットしてしまったらどうでしょうね?
そして、そのカットがあなたに似合っていて、一段とあなたの魅力をアップするものだったら、何も長くしている必要はないでしょう?」

「いえいえ、短いのは似合わないので・・・」

「絶対にお似合いになります。」と彼はまたまた自信たっぷり。「あなた自身の隠れている魅力を引き出してあげなければ、ね!」

彼の太陽のような坊主頭と、笑顔に引き込まれて、つい「それじゃぁ、挑戦してみますか。」と言ってしまいました。

それから彼は、ハサミではなく、かみそりの刃のようなもので、シュッシュッシュゥッーーーーッと、私の髪に手を入れたと思うと、あっ!という間に、30センチほどの髪の束が、私の頭からはがれて行きました。その素早い手さばきは、まるで、手裏剣を扱う忍者ごとき。
しかも、その髪束をつかんで、空中に投げるパフォーマンスつき(笑)。
見せる、見せる。


その間も、「だんなさんをいつまでも惹きつけておくためにも、あなたの魅力を最大限に見せることが大切!」などと説得は続きます。

ついでに、眉毛ももうちょっと抜いて揃えるといいですよ〜」という余計なお世話アドバイスつき。イタリア系南仏生まれというマスターの、いかにもなパフォーマンスでした。

しかし・・・・・・彼の「はりきり度」に反比例するように、鏡の中の自分を追いながら、私の顔は徐々に青ざめていきました。

「でも・・・帰宅したら、夫は『あっ、家を間違えた』って出て行ってしまうかも・・・。」とほぼ泣き笑いで呟くと、勢いをそがれたマスターは一瞬顔をひきつらせましたが、すぐに気を取り戻して、こう言いました。

「出て行っちゃったら、また違うのが見つかりますよ!男は世の中掃いて捨てるほどいるんですから。でも、魅力あるあなた自身は世界にひとりだけ!!」

・・・なんか、わかるようで、わからないこじつけ(笑)。

そして出来上がった髪形を見て、マスターは「この方があなたはずっとかわいい。生き生きして10歳は若返って見えるし。」と大満足。
しかし鏡の中には、「かわいいマダム」(自称)だったはずの私はすでになく、「単なるおばさん」になった姿が・・・(号泣)

全身の力が抜けるような心持ちで、10歳は老けたようにヨロヨロと椅子から立ち上がると、ようやっとの思いで支払いをすませ店を出ました。
店を出るとき、マスターがドアを開けてくれ、私の手をギュウウウウウッッと握手すると、イタリア産日の出のような満面の笑みで送り出してくれました。
カット後、シャンプーもなくそのままブローされてたことにも気づかないくらい、私は動揺していたようです。気づいたのは、それから一日中襟元がチクチクしていたから。



夕方帰宅した夫、ドアを開けた瞬間、後ずさりして「あ、失礼、家を間違えました・・・(と出て行く振り)」(笑)。
一体どうしたの?という彼にサロンでのいきさつを説明すると、
「そんな口八丁に乗せられるなーっ!」と叫んだ後、「でもまたすぐ伸びるでしょ?」と自分に言い聞かせるように言うので「前のようになるには、あと3年はかかるわよ。」というと「そんなにかかるの!」とショックを受けていました。
それから半分冗談、半分本気で、「だいじょうぶ、僕が毎日髪の毛ひっぱってあげる。一日も早く伸びるように。」

子供たちは、「ママ、すっごくヘン!前のママがよかった〜。」と言うし。考えたら、ショートの私を一度も見たことがなかった子供たちなのでした。フランスに来てからずっと、芸もなく伸ばしっぱなしだったからです。
まぁそう考えると、イメージチェンジもたまにはマンネリを防ぐのにいいかもしれない。
それに、髪形は私に似合っているとは言えなくても、あそこまで自信たっぷりにイメチェンをすすめるヘアーカット師も、滅多にいるものではありません。お客の要求を聞き入れてカットするほうが無難です。気に入らなければお客は二度と来なくなるわけだから、リスクを取るのは、よほどの度胸か過信が必要でしょう(笑)。太陽マスターは、リスクを取る気概があったという意味で私の気に入りました。(もう当分行かないけど。笑)

でも翌朝、起き立ての自分を鏡で見て、即決。なんとかしなくちゃ。と、違うヘアーサロンに行って、髪に明るい茶のメッシュを入れてもらいました。
ちょっと変化がついて、これでやるだけのことはやったと、少しは気分も収まりました。

その2軒目のヘアーサロンで。

かわいいワンちゃん連れのお客さんがいました。混んでいてかなり待ち時間が長くて、ご本人はしびれを切らしてお店の人に噛みついていましたが、ワンちゃんはワンとも言わずずっとおとなしくしているの。

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シャンプー台でも、ご主人さまの足元で。

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そのうち、店内のお客さんに愛想を振りまいていました。

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さて私の髪形への周囲の反応ですが、「切ってかわいくなった」派と「ロングの方がよかったから、また伸ばして」派と、半々です。
切ったことを絶賛してくれた代表者には、実家の母、義母、そして、同じ村にすむ89歳になるかぼちゃおばあちゃん・・・・・

・・・・ひょっとして、この髪形、おばあちゃまキラー?!・・・・・




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みなさんも、カット&パーマ大失敗の経験ありますか?