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2007年10月14日(日)
苦い思い出

 
あらっ、今日はこんなところに、子鰐が?!


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・・・と、お店で一瞬ハッとしたら、

そんな訳はなくって、にがうりでした。

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こちらでにがうりを見たのは初めて。
実は自分で料理をしたのも今回が初めて。

初めて食べたのは、中国の南方にいたときに、沖縄出身の留学仲間が作ってくれたゴーヤチャンプル。
あまりの苦さにのけぞりそうになったけど、彼女は「美味しい、美味しい」とパッチリした目をウルウルさせながら故郷の味を噛みしめている様子。
中国で食べたどんな初めての食べ物にも、印象的なものはあれど、カルチャーショックというものを受けた記憶はほとんどないのだけれど、(…「ミルク紅茶珈琲」なる缶飲料には何度も首をひねったけど…)これを美味しいと言って感激している彼女とにがうりは、まさしく当時の私にとって強力なカルチャーショックでした。

しかしながら今回、子鰐を見たとたん、ものすごく懐かしい食べ物に出会った気分になりました。まるでいつも食べていた好物に出会ったような気持ちになったのだから、フシギ。
彼女を思い出しながら料理してみたら、ほんのりした苦さがとっても美味しかったです。

フランス語ではなんと言うんだろう、と札を見たら、「苦いきゅうり (concombre amer)」。
そのままの名前なのね。


 
 

2007年10月07日(日)
番犬の仕事(バカンスの写真4)

 
10月にもなって一体いつまでバカンスの話をしているのか・・・と言われてしまいそうですが、これもこの夏のピレネーでの話です。

オビスク峠という、1700メートルを少し越す頂に行った時のことです。

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(中央に画像を上下に分ける横線が入っていますが、これが車道です。)

快晴なので登ってみると、上からぼんわりと雲がかかり始めました。上に行けば行くほど、雲行きは怪しい。
あともうすこしで峠・・・という手前に来ていながら、濃霧が立ち込めて、すれ違う車さえ見えない状態です。しばらく待ってみましたが、雲はもっともっと下まで降りていった様子。
せっかく来たのに頂上からの眺めを楽しむことが出来ないのは残念でしたが、とりあえずお昼時でお腹も空いたことだし、近くに車を停めて、キャンプ料理を始めた私たちでした。

折りたたみテーブル出して、椅子出して、ガスコンロ出して・・・行過ぎる人たちからは霧で私たちの姿はあまりよく見えなかったでしょうけど、見えていたら、なんだか変な家族だったかもしれません(笑)。いや、見えないからこそ、おかしかったんですけど。

食べていると・・・カランコロン・・・・響く鈴の音・・・・・いくつもの鈴がせわしなく山の上のほうからこだましてきます。こ、これは・・・・と霧の向こうに目を凝らすと、現われたる白い姿。

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後ろに引き連れて来る来る来る〜!なんと、雌羊たちの下山の時間だったのです。鈴は羊の首輪でした。そして私たちが休憩に選んだ場所は、間違いなく彼女らの決まった通り道のようでした。

あわてて下にあった食糧を上にあげ・・・雌羊たちに取り囲まれるのを覚悟で、そのままテーブルについていると・・・・・

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そんな不味そうなパスタなんか興味ないわといわんばかり、私たちの存在には目もくれずに草を食みながら、自分たちのペースを崩さずにゆっくりと降りていきます。

犬は全部で三匹。


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一体どのくらいの羊がいたのでしょうか。
犬たちは私たちの横に座ると、羊群が草を食べ終わるのをじっと静かに待っています。
トトとナナが犬を撫でてもおとなしく、昼食の残り物をあげるとよく食べ、なかなか人馴れしている様子でかわいいの。

そうこうしているうちに、ゆったりとしながらいつの間にか、ほとんどの羊たちが下方に移動し、二匹の犬もそれに付いて行ってしまいました。
ところが、一番人なつこかった一匹だけは私たちの側に寝そべったまま行こうともしないのです。
羊はもういませんでした。
残されたのは私たちとこの犬、そして靄。
「まぁこのコったら。。。もう仕事する気がなくなっちゃったのよ。私たちと一緒にいる方がいいんだわ。すっかり居心地が良くなって、このまま休憩するつもりなのね。」 くすくすっ・・・と笑ってしまいました。
それにしても、いいのかしら?いつまでたっても1人でずっとここにいるけれど・・・はぐれてしまうんじゃないかしら。

随分時間が経ったように思え、そう心配し始めたころ突如、スクッ!と起き上がると、クルリと方向を変え、二匹の犬と羊たちが降りていったのとは反対方向の、先ほど降りてきた山の上に向かって、一匹急ぎ足で戻って行ったのです。

消えていく後姿を見ながら、一瞬あっけに取られた後(仕事する気がないなんて笑ったので、気を悪くして行ってしまったのかしら?・・・とよぎり)、やっとわかりました。
それから4,5分ほどして、数匹の羊たちを引き連れて戻ってきたのです。そう、まだ上のほうに道草を食っている羊がいたのでした!
この一匹はそれを待っていたのでした。
あとの二匹は前進する羊を引き連れて先に進む、
彼は最後の最後まで迷子が出ないように見張りをする、それが役目だったのですね。
それにしても、上の方にまだ数匹の羊がいることをどうして知っていたのでしょう。数えていた?わけじゃないですね。かすかな鈴の音が彼の耳には聞こえていたのかしら?

戻ってきた彼は私たちに挨拶するわけでもなく、羊たちを少しだけ急かすようにスタスタと下に下りていきました。

怠けて私たちといる・・・なんて思ったのは、とんでもない間違いでした。
お見それしてごめんなさい。

結局、オビスク峠は拝めなかったものの、
おりこうで働き者の番犬に、感心することしきりの帰り道でした。

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ワンちゃんに↓